Amazonは、「Echo」の頭脳である音声サービス「Alexa」のエコシステム構築に向けた取り組みを始めた。この取り組みは、ソフトウェア開発キット(SDK)、サードパーティーハードウェアベンダー向けの施策、1億ドルの投資ファンドの3つの柱からなっている。
AmazonはEchoを米国で一般発売してからわずか数日で、新たな施策を発表した。Echoは発表後に話題になり、関心を示す開発者も多い。Amazonの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏は、「Amazon Echoの発表後、この新たなテクノロジを使ってイノベーションを起こしたいと考える、あらゆる規模の開発会社、ハードウェアメーカー、スタートアップ企業から問い合わせがあった」と述べている。
提供されるSDKは「Alexa Skills Kit」という名称で、開発会社がAlexa向けの音声機能を作成するための一連のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)からなっている。
Amazonの狙いは、開発会社が自社のアプリケーションをAlexaと統合して、新たなサービスを作成できるようにすることだ。米国時間6月25日から、このAlexa用のSDKの開発者向けプレビュー版が公開されている。Alexa Skills Kitをすでに利用している企業には、Intuit、StubHub、AOL、Citrixなどがある。
Alexaサービスのフロー(Amazonのスタートガイドより)
Amazonはハードウェアに関する施策についても発表し、Alexaの音声サービスをサードパーティーのハードウェアメーカーにも解放するとした。ハードウェアメーカーは、「Alexa Voice Service」を無料で利用できるようになる。
これらの取り組みの目的は、Alexaを多くのデバイスに組み込むことだ。
同社はまた、1億ドルの投資ファンドを設けてAlexaエコシステムに資金を投入する。このファンドは、サービスにAlexaを使用する開発会社、メーカー、スタートアップ企業への資金提供に利用される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。