NEC、垂直統合型システム新製品--サーバやハイパーバイザを選択可能に

NO BUDGET

2015-07-08 12:37

 NECは7月7日、垂直統合型システム製品「NEC Solution Platforms」に「Cloud Platform Suite(CPS) R5」を追加、販売を開始した。「Cloud Platform Suite エンタープライズパッケージ R5」(税別価格3860万円~)、「Cloud Platform Suite ベーシックパッケージ R5」(同1300万円~)、「Cloud Platform Suite ライトパッケージ R5」(同220万円~)の3種類が用意されている。8月下旬から出荷する。

 CPSは、ハードウェアとソフトウェアを組み合せて事前に設計、検証、構築し、ドキュメントをまとめて提供するセット製品。迅速かつ容易に導入できることから、ビジネス環境の変化やビジネスサイクルの加速に対応できるシステム基盤としてニーズが高まっている。

 垂直統合型システムは一般的に固定されたシステム構成となっており、ユーザーニーズの多様化に追随しづらいという課題があった。そこで今回、サーバや仮想化ソフトウェアなどの組み合せパターンを拡張することで柔軟なシステム構成に対応できるようにしたという。

CPS R5
CPS R5(NEC提供)

 CPS R5は、垂直統合型システムの特長である導入の容易さに加え、サーバや仮想化ソフトウェアなどを選択可能とし、組み合せパターンを22種に拡張。従来と比べ小規模な構成であるサーバ単体で提供できる「ライトパッケージ」を用意した。大容量のストレージが不要で初期コストを抑えたサーバ単体からの導入が可能となった。今後も選択可能なサーバやストレージなどを拡充することで組み合せパターンを拡張していく予定。

 セルフサービスポータルを利用することで、利用部門は仮想マシンの申請や電源操作などの日常運用を管理部門に依頼せずに直接行えるようになっている。これにより、利用部門の利便性を向上させるとともに、管理部門の運用負荷を軽減するという。ITリソースの使用状況をビジュアルで表示することで、仮想マシンの追加や削除などのリソース管理を容易に実現するとしている。

 災害対策やシステムピーク時のリソース増強などの用途で、自社保有の環境に加えてクラウド基盤サービスを併用するハイブリッドクラウドへの関心が高まっている。「NEC Cloud IaaS」とCPSを併用する場合、Cloud IaaSのセルフサービスポータルから一元的に監視でき、効率的な管理を実現すると説明している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェア対策をマンガで解説、手口や被害のデータから見る脆弱性放置の危険性とは?

  2. セキュリティ

    セキュリティリーダー向けガイド--なぜ今XDRとSIEMの違いを理解することが重要なのか

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  5. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]