日本HP、垂直統合型システムに新製品--仮想化やクラウドなど4モデル

大川淳 2014年04月22日 10時40分

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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は、垂直統合型システム製品「HP ConvergedSystem」シリーズを4月17日から発売している。オープンソースのIaaS環境構築管理ソフトウェア「OpenStack」で中核機能を改めたクラウド基盤管理ソフトウェア「HP CloudSystem」も販売している。

 ConvergedSystemシリーズは、サーバ仮想化向けの「HP ConvergedSystem for Virtualization」、クラウド向けの「HP ConvergedSystem for Cloud」、ビッグデータ向けの「HP ConvergedSystem for Big Data」、モバイル向けの「HP ConvergedSystem for Mobility」の4つが用意されている。

ConvergedSystem
ConvergedSystem

 ConvergedSystemは、日本HPのサーバやストレージ、ネットワークなどをまとめた垂直統合型システム製品(日本HP自体は「統合型アプライアンス」という言葉を使っている)。構成確定から見積もり、オーダーまでが最短1日で完結でき、30日以内に納品するとともに、最短5日で性能を拡張できると同社はそのメリットを説明している。

 ConvergedSystem for Virtualizationは、サーバ仮想化に必要な機能を備えており、仮想化基盤を短期間で導入でき、従来の組み上げ式の購入方法と比較して、総所有コスト(TCO)を約28%削減できるという。仮想化環境のほか、パートナー企業が提供する業界標準のアプリケーションも円滑に適用できるよう情報の提供などもしていく予定だ。この製品では、システム規模やニーズに応じて、以下の3つのモデルを用意している。

  • ConvergedSystem 300 for Virtualization(税別希望小売価格:2542万6600円~)=ゲストOS数が300程度までの中小規模仮想環境向け
  • ConvergedSystem 700 for Virtualization=ゲストOS数が1000程度までを基本に、より大規模な仮想環境にも対応
  • ConvergedSystem 700x for Virtualization(税別希望小売価格:6792万600円~)=大規模仮想環境向けモデルをベースにカスタマイズにも対応する

 ConvergedSystem for Cloudは、ハイブリッドクラウド環境を実現するための垂直統合型システム製品。ConvergedSystem 700x for VirtualizationをベースにCloudSystemを搭載する。オンプレミスとクラウドの垣根を越え、さまざまなリソースを一元的に管理、制御できるという。ワークロードが爆発的に増加した時に、パブリッククラウドのリソースを活用できるようになっている。

 ConvergedSystem for Big Dataは、ビッグデータを高速に分析、処理するためのアプリケーションに最適化されており、インメモリデータベース(DB)やSQL、分散並列処理プログラミングフレームワーク「Apache Hadoop」など各種アプリケーション向けに最適なインフラ環境を提供し、規模や性能にあわせてシステムを拡張できるという。第1弾としてインメモリDB「SAP HANA」に対応した「HP ConvergedSystem 500 for SAP HANA」(税別希望小売価格:1225万4000円~)が投入される。

 ConvergedSystem for Mobilityは、リモートデスクトップ環境に最適化されている。一般的な仮想デスクトップ基盤(VDI)では満たせないナレッジワーカーに求められる性能を確保するリモートPC環境(Hosted Desktop Infrastructure:HDI)に対応したモデル「HP ConvergedSystem 100 for Hosted Desktops」(税別希望小売価格:1526万5000円~)を用意している。

 同社はこれまで、クラウド基盤管理ソフトウェアとして「HP Matrix Operating Environment(Matrix OE)」を提供してきたが、Matrix OEは主にHP独自技術がベース。今回のCloudSystemでは、OpenStackをベースにした「HP Cloud OS」を採用し、中核機能を改めている。CloudSystemは、ConvergedSystem for Cloudの管理機能として標準提供される。

 CloudSystemは、IaaS環境を扱う「HP CloudSystem Foundation」(税別希望小売価格:12万1000円~)と、IaaS/PaaS環境を担う「HP CloudSystem Enterprise」(税別希望小売価格:36万8000円~)の2系統を提供する。ユーザーインターフェースとAPIもOpenStackベースに移行しているとともに、OpenStackが現在実装していない部分も補完している。CloudSystem Enterpriseは、「HP Public Cloud」「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」などのパブリッククラウドとの連携を標準機能として備えている。

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