米Oracleは米国時間9月23日、UNIXサーバの新ハイエンドモデル「SPARC M6-32」と同サーバを活用した垂直統合型システム「Oracle SuperCluster M6-32」を発表した。SPARC M6-32は、新RISCプロセッサ「SPARC M6」を32個搭載している。
既存のRISCプロセッサ「SPARC M5」に搭載されるコアは6であり、今回発表されたSPARC M6は、その2倍となる12コアになる。SPARC M6-32に搭載されるコア数は最大で384。当然、現行のハイエンドUNIXサーバ「SPARC M5-32」の2倍になる。SPARC M6の周波数はSPARC M5と同じ3.6GHzだ。
SPARC M6-32に搭載できるメモリは前モデルと同様の32Tバイト。Oracleでは、32Tバイトのメモリと384コアを稼働できるSPARC M6-32は、アプリケーションとデータベース全体をメモリ内で実行できることで、優れたパフォーマンスを実現できると、そのメリットを説明している。
SPARC M6-32では、ハイパーバイザ「Oracle VM Server for SPARC」を活用すると、隔離された領域あたり最大128の仮想マシンを作成できる。
SPARC M6-32を活用する垂直統合型システムの新モデルとなるSuperCluster M6-32は、「Oracle Database」の性能に最適化されたストレージ「Exadata Storage Server」と統合している。これでSuperClusterは、7月から日本国内で提供されている「Oracle SuperCluster T5-8」との2モデル体制になるとみられる。