OpenStackクラウドの設定は簡単ではない。ゼロから設定した経験のある人であれば、誰でもそう言うだろう。このため、OpenStackに特化したMirantisは「Mirantis Unlocked Appliances」を提供し、そうした設定作業をずっと容易にしようとしている。
OpenStackは、ハイエンドのx86サーバであればどのような機器上でも稼働する。市場に最初に投入されるUnlocked Appliancesは、DellとJuniper Networksのハードウェアをベースにしている。そのアーキテクチャは、6つのコンピュートノードと12テラバイトの利用可能なストレージを搭載したコンフィギュレーションから、24のコンピュートノードと24テラバイトの利用可能なストレージを搭載したフルラックのコンフィギュレーションまで対応し、柔軟性とスケーラビリティの双方を追求している。
最大構成は2台のラックからなり、1500以上の仮想マシンと48テラバイトのストレージを収容できる。コンピュートノードとファウンデーションノードはDellの「PowerEdge R630」サーバをベースにしている。また、ストレージノードはDellの「PowerEdge R730xd」サーバに、IntelのSSDベースのキャッシュを搭載してストレージの高パフォーマンス化を図っている。
クラウドソフトウェアに関しては、「Mirantis OpenStack 6.1」が搭載されている。このディストリビューションは、「OpenStack 2014.2」(開発コード名:「Juno」)のアップデート版である「OpenStack 2014.2.2」をベースにしている。
Unlocked Appliancesの構築や認証、配備は、Mirantisの認証ラックパートナーによって実施される。同製品を配備するこうしたパートナーの1番手は、クラウドに注力したシステムインテグレーターであるRedaptだ。Redaptは同アプライアンスの構築や認証に加えて、Mirantisと協力して参照アーキテクチャの事前検証も実施している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。