NVIDIAは米国時間7月7日、同社のグラフィックスプロセッサを用いて、ディープニューラルネットワークの学習時間を短縮するソフトウェア「DIGITS 2」のプレビュー版をリリースした。
ディープニューラルネットワークは、人工知能(AI)分野におけるディープラーニング(深層学習)の基礎となっているとともに、そのデータ処理能力や学習能力の源とも言えるものだ。
今回NVIDIAがリリースしたのは、「DIGITS: Deep Learning GPU Training System」と「NVIDIA CUDA Deep Neural Network(cuDNN)」ライブラリの新バージョンだ。
NVIDIAの同社ブログへの投稿によると、このソフトウェアによって深層学習プロジェクトと製品開発が加速化されるという。また、ディープニューラルネットワークにおける情報処理が高速化されることで、研究者やデータサイエンティストはより洗練されたモデルを構築できるようになるという。
DIGITSの新バージョンであるDIGITS 2では、複数のGPUを横断した、ニューラルネットワークの学習が可能となっている。また、CUDAライブラリはGPUメモリ内のデータストレージを最適化するとともに、一般的な深層学習フレームワークからも最適化できる。
このソフトウェアの初期顧客には、米YahooのFlickrや、Baidu Researchが名を連ねている。
DIGITS 2のプレビュー版は、CUDA登録開発者向けとして7日から利用可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。