VMwareが先ごろ発表したNVIDIAおよびGoogleとの提携の真の勝者は、業界全体のエンジニアとデザイナーになるだろう。NVIDIAはこのように語っている。
この3社は、仮想デスクトップを利用するリモートユーザー向けの高性能グラフィックスを、2つのソリューションを通じて提供するために協力している。
1つ目のソリューションはAcerの「Chromebook」の新バージョンの発売で、これにはNVIDIAの「GRID vGPU」と「Tegra K1」プロセッサ、VMwareの「Blast Performance」テクノロジが搭載され、仮想アプリ上での動画と音声のスムーズな再生が可能になる。Tegra K1は、当初はChromebook限定だが、今後Acerプラットフォーム以外でも使用される予定だ。ただし、その予定時期の詳細については明らかにされていない。
2つ目のソリューションは、広く普及している仮想化プラットフォーム「VMware vSphere」でのアーリーアクセスプログラムを通じて、NVIDIAのGRID vGPUを利用できるようにすることだ。これにより、VMwareの顧客企業のユーザーは、グラフィックスベースのアプリケーションを仮想的な方法で使用することが可能になる。
NVIDIAのGRIDビジネス担当ジェネラルマネージャーであるJustin Boitano氏によると、仮想環境が利用可能になって以来、グラフィックスを性能不足のデバイスで扱うユーザーは問題を抱えてきたが、VMwareとGoogleとの提携はその主な問題の解決に役立つという。
以前は、ビジュアルコンピューティングの処理はCPU上で行われていたが、これはグラフィックスアプリケーションの品質や性能を犠牲にすることを意味した。しかし、NVIDIA GRID vGPUの導入によって、ビジュアルコンピューティングの処理をCPUからGPU上に移動し、グラフィックス作業を仮想環境で行うことが可能になった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。