連邦捜査局(FBI)が企業に対し、ネットワークを溢れさせるDDoS攻撃を行うと脅かす悪意ある行為が増えていると警告している。
FBIなどの機関と連携しインターネット上の犯罪について苦情を提出できる機関Internet Crime Complaint Center(IC3)はオンラインの掲示板で、「要求する金額を払わなければ、ウェブサイトにDDoS攻撃をしかけると脅す電子メールを受け取る企業」の増加を警告した。
金額はさまざまで、オンラインの通貨で追跡が難しいBitcoinでの支払いを要求することもあるという。
「金額を支払わないと、続けて電子メールを送りつける。狙われた企業が指定された期限までに金額を支払わない場合、要求額が増える。中には、用心のためにDDoS攻撃緩和サービスを実装したと報告する企業もある」と掲示板で記している。
このように身代金の支払いを要求する“ランサムウェア”や、ユーザーのファイルを暗号化し、その解放に金額の支払いを要求するマルウェアが増えている。最近のランサムウェアは、攻撃を実行する前に金額を取得しようと試みる。
IC3は特定の脅威について警告しておらず、個人やグループにも触れていない。だが、「複数の個人」が攻撃に関係していると推測している。
「攻撃はオンライン産業やその他のターゲットとした業界に拡大している。特に、オフラインになると財務損失が生じるところが狙われているようだ」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。