海外コメンタリー

続々登場のアップル新OS、企業へのメリットは?--「iOS 9」「El Capitan」など - (page 3)

Jesus Vigo (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-09-17 06:00

watchOS 2

 ウェアラブル製品「Apple Watch」には既に多数のユーザーが飛びついている。現行のwatchOSは、優れたバッテリ持続時間や、ペアリングされた「iPhone」とのほぼシームレスな接続性を提供するが、Bluetoothで接続されたデバイスからアプリを実行する必要がある。なぜなら、データの処理はiPhoneのCPUが担っているからだ。しかし、「watchOS 2」はApple Watch向けにいくつかの点で変更されており、それによって今後、同デバイスの使われ方が変わるはずだ。

  • ネイティブアプリ:Watchの機能自体を別にすれば、watchOSにほかのネイティブアプリは一切含まれない。しかし、この状態は長くは続かないだろう。なぜなら、AppleはwatchOS 2で、Apple Watchから直接実行されるネイティブアプリのサポートを追加するからだ。開発者がネイティブアプリを開発する際にアクセスできる多くの新APIの追加によって、新たな機会が生まれるだろう。
  • 「アクティベーションロック」:ここ数年のセキュリティに対する関心の高まりを考えると、紛失したwatchOS 2デバイスを保護するアクティベーションロック(iOSとOS Xに搭載されている、広く使われている盗難抑止メカニズム)がサポートされたことは、自然な進化に思える。
  • 電子メール管理:Apple Watchは既に電子メールの受信機能を備えるが、watchOS 2では、電子メールへの返信も可能になる。さらに、外出時に手首の上でメッセージの削除やフラグ付けができる機能を利用して、受信ボックスをより効果的に管理できるようになる。
  • 「タイムトラベル」:Apple WatchハードウェアとwatchOS 2を組み合わせ、Appleの未来志向を少し盛り込むことで、タイムトラベルが実現した(ある意味で、だが)。タイムトラベルの根底にあるのは、予定されたタスクや約束をDigital Crownで確認するという概念だ。Digital Crownを回して、時間を進めたり戻したりすることで、自分の予定をスクロール表示させて、それぞれの出来事を時間順に確認し、先のスケジュール(時間を戻した場合は、過去のスケジュール)を把握することができる。
  • コンプリケーション:これは奇妙な機能だ。なぜなら、テクノロジ業界は「コンプリケーション」(複雑)という言葉を耳にすることさえ嫌がるからだ。しかし、このケースでは、コンプリケーションは良いことである。コンプリケーションは、通知に相当するApple Watchの機能で、アプリデータを集約して1つの画面上に表示することに関連する。iOSの「通知」ペインがさまざまな情報の要約をすっきりした画面に表示し、重要な情報を一目で把握できるようにするのと似ている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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