Microsoftは米国時間9月16日、「Azure Active Directory(Azure AD)」に2種類の認証サービスを追加し、それらのパブリックプレビュー版を公開した。
「Azure AD B2C」は、FacebookやGoogleが提供するコンシューマー向けのアイデンティティサービスによる認証(なお、Microsoftアカウントによる認証も近日中に追加予定だ)を可能にしたウェブアプリや、PC向けアプリ、モバイル機器向けアプリ、サービスを構築したい開発者に向けたものだ。一方、「Azure AD B2B」は企業間の認証を目的としている。
B2Cを使ったウェブサイトの例。新規ユーザーは、サインアップするのにGoogle、Facebook、Microsoftの各アカウントのいずれかを利用するか、新規アカウントを作成するかを選べるようになる。
Azure AD B2Bのコラボレーション機能とAzure AD B2Cは、Microsoftが既に提供している、Azure ADを用いた従業員の認証機能に基づいている。今回公開された新サービスは、これらの機能を外部アイデンティティに対して拡張したものだ。
Azure AD B2Cは、同サービスを自らのアプリケーションやサービスと統合したい企業に対して消費ベースの価格モデルで提供される。Microsoftのブログ投稿によると、最初の5万ユーザーまでのアイデンティティは無料であり、それ以降はユーザーやトラフィックの増加に応じて、企業側が「認証ごとに、そして格納されるアイデンティティごとに、1セントよりもはるかに少ない額」を支払うことになるという。
Azure AD B2Bにより、企業側で別途ディレクトリや提携企業のアイデンティティを用意せずとも、企業間でアプリケーションを共有できるようになる。Microsoftによると、Azure AD B2Bのコラボレーション機能は「Azure AD Free」や「Azure AD Basic」「Azure AD Premium」と連携できるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。