#9:オンラインでのマーケティングキャンペーンは、システムで対応しきれないほどの反響を呼ぶ
オンラインで販売キャンペーンを実施すると、マーケティング部門のマネージャーが驚くほどの売れ行きとなる。実際のところ、既存の注文処理システムでは処理しきれないほどの注文が来るのだ。しかし、注文処理やストレージ、通信回線といったリソース用の本年度の予算は過去の利用データに基づいて決定されているため、すぐに手を打つことができない。顧客はシステムが注文を処理しきれないと知り、利用をあきらめるようになる。このようにしてマーケティングキャンペーンがマーフィーの法則に飲み込まれていくわけだ。こういった事態を避けるにはどうすればよいだろうか?
対策としては、うれしい知らせがあった時に注文処理やストレージ、通信回線といったリソースを追加手配できるよう、クラウドベースのベンダーに頼んでおくのがよいだろう。クラウドベースのリソースは、オンデマンドで用意でき、プロモーションで増加した売り上げで購入でき、需要が一段落した段階で解放できるはずだ。
#10:契約しているクラウドベンダーはミスをしでかす
会社の基幹システムを委ねるために、クラウド分野で信頼性があり最高だという評判に基づいてクラウドベンダーを決めたとする。それでもそのベンダーは問題を引き起こし、あなたのユーザーすべてをオフラインにして、会社の業務に大きな影響を与えるのだ。このように発生するマーフィーの法則の呪縛から逃れるには、複数のクラウドベンダーと契約しておき、いずれかのベンダーで障害が発生した際に、他のベンダーにフェイルオーバーするようにしておくことだ。また、自らのデータセンターを有していないクラウドベンダーとの契約は避けるようにしてほしい。サードパーティーのデータセンタープロバイダーを使用する、このようなベンダーでは自社の要望が通りにくくなるためだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。