Microsoftは米国時間10月29日、新しい「Windows 10 Mobile」のテストビルドをスマートフォン向けに提供するとともに、新しい「Windows 10」のテストビルドをPC向けにリリースした。
PC向け「Windows 10 Build 10576」は同日、「Windows Insider」プログラムの「Fast Ring」テスターを対象に利用可能となった。
この新しいビルドは、バグの修正、完成度の向上、そして、複数の新機能を含む。これらの新機能には、Microsoftの新しい「Edge」ブラウザを使ってビデオ、写真、音声コンテンツを送信する機能が含まれる。コンテンツは、ユーザーのブラウザからそのユーザーのネットワーク上にあるMiracastおよびDLNA対応デバイスへと送られる。
29日リリースのテストビルドに含まれる新機能の概要を説明するMicrosoftのブログ投稿は、例として、ユーザーがYouTubeのビデオ、Facebookの写真、Pandoraのようなサービスの楽曲を送信できるようになるとを述べている。NetflixやHuluのようなサービスが提供する「保護された」コンテンツを送信することはサポートされていないとMicrosoftは警告している。
Microsoftは、今回のビルドで、既知の問題を多数修正している。Hyper-Vのネストされた仮想化に対する性能向上が今回のビルドには含まれている。Win32ゲームに影響を与えるWindows 10向け「Xbox」アプリの問題も修正されている。
また、いつも通り、既知の問題もある。不在着信の通知を引き続き受け取り、「Cortana」からテキストを送信したいユーザーは、Build 10576以降を今後は使用する必要がある。これは、Microsoftが新しいビルドを必要とする変更を複数加えたためである。
また、今回のビルドにアップデートした後、すべてのSkypeメッセージと連絡先が「Messaging」アプリへと移る(この問題には、回避方法がある)。また、「Surface Pro 3」ユーザーは今回のビルドにアップグレードした後、電源ボタンを押すと同デバイスはスリープ状態にならず、シャットダウンされることに留意してほしい。さらに、「WebM」および「VP9」が一時的にビルドから取り除かれている。
Microsoftは29日、「Windows 10 Mobile」の新しいテストビルドも提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。