サイバーセキュリティ企業FireEyeは米国時間1月20日、iSIGHT Partnersの買収を発表した。買収金額は2億ドル。
テキサス州ダラスに拠点を置くiSIGHTは、企業向けの脅威インテリジェンスサービスをサブスクリプション形式で提供している。同社は世界17カ国にセキュリティ専門家を擁し、オンライン上の脅威やサイバー犯罪の兆候を洗い出している。
iSIGHTは2015年、サービス売上高5000万ドルを達成した。また、イランとロシアにおけるサイバーキャンペーンを発見したことで名を馳せた。
FireEyeはiSIGHTの買収によって、サイバー防御に向けたポートフォリオを拡充できると考えている。FireEyeは数四半期にわたって売上高の伸び悩みに苦しんだ後、単一製品であらゆる企業のセキュリティニーズを満たすというアプローチから、分野を絞り込んだ製品を複数提供する方向へと舵を切った。
FireEyeは、特定の脅威に焦点を合わせた製品を探している企業にアピールするべく、(同社がVisaに対して提供を予定しているような)垂直業界に的を絞った新たなサブスクリプションモデルを追加する計画だと述べている。
FireEyeは2015年12月31日時点の貸借対照表上でおよそ11億7000万ドルの現金を保有しているという。同社によると、第4四半期売上高はガイダンスとして発表されていた1億8400万~1億8500万ドルに合致する見込みだという。
なお、FireEyeが2018年第2四半期までに特定の目標を達成できた場合、iSIGHTの株主らは7500万ドルの現金と株式を追加で手にすることになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。