ファイア・アイ、iSIGHT Partnersを2億ドルで買収

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-01-22 11:44

 サイバーセキュリティ企業FireEyeは米国時間1月20日、iSIGHT Partnersの買収を発表した。買収金額は2億ドル。

 テキサス州ダラスに拠点を置くiSIGHTは、企業向けの脅威インテリジェンスサービスをサブスクリプション形式で提供している。同社は世界17カ国にセキュリティ専門家を擁し、オンライン上の脅威やサイバー犯罪の兆候を洗い出している。

 iSIGHTは2015年、サービス売上高5000万ドルを達成した。また、イランとロシアにおけるサイバーキャンペーンを発見したことで名を馳せた。

 FireEyeはiSIGHTの買収によって、サイバー防御に向けたポートフォリオを拡充できると考えている。FireEyeは数四半期にわたって売上高の伸び悩みに苦しんだ後、単一製品であらゆる企業のセキュリティニーズを満たすというアプローチから、分野を絞り込んだ製品を複数提供する方向へと舵を切った。

 FireEyeは、特定の脅威に焦点を合わせた製品を探している企業にアピールするべく、(同社がVisaに対して提供を予定しているような)垂直業界に的を絞った新たなサブスクリプションモデルを追加する計画だと述べている。

 FireEyeは2015年12月31日時点の貸借対照表上でおよそ11億7000万ドルの現金を保有しているという。同社によると、第4四半期売上高はガイダンスとして発表されていた1億8400万~1億8500万ドルに合致する見込みだという。

 なお、FireEyeが2018年第2四半期までに特定の目標を達成できた場合、iSIGHTの株主らは7500万ドルの現金と株式を追加で手にすることになるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]