SAPとLenovoは米国時間1月26日、両社の提携を強化し、中国における企業向けクラウドソリューションの共同開発に取り組んでいくと発表した。
SAPにとって今回の提携は、同社のデータベース「SAP HANA」を中国市場で展開していくための強力な武器となるはずだ。
また両社は、HANA、およびLenovoのデータセンター向け製品に基づく新たなテクノロジを共同で開発していく計画だ。さらに両社は、中国やドイツ、米国における顧客獲得に向けた取り組みを協力して進めていくことも計画している。
今回の提携は、法人市場での勢力拡大に向けたLenovoの野心を感じさせるものとなっている。2年前の2014年1月、法人市場への本格参入を目指す同社は、IBMのx86サーバ事業を23億ドルで買収する契約の締結を発表している。
Lenovoはその時以来、法人市場で定評のあるSAPやEMCといった企業とともに、同市場での売上増を目指して、販売チャネルや、IBMから受け継いだパートナー企業との提携に軸足を置いた戦略を進めている。昨今では、SAPが「SAP HANA Enterprise Cloud」の運用にLenovoのシステムを採用している一方、Lenovoは同社における統合基幹業務(ERP)の運用でSAP製品を採用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。