日本オラクルは2月2日、技術者育成支援プログラム「Oracle Academy」を刷新した。無償会員制度を導入、最新技術に対応したトレーニングコースや中学高校を対象にした自主学習カリキュラムの提供を開始した。
Oracle Academyは、教育機関向けに提供し、学生を対象としてJavaやリレーショナルデータベースなどの基本技術についての知識、スキルの習得を支援するプログラム。製品やツールの使い方ではなく、特定企業に依存せずグローバルに通用するITの基礎となる技術の習得、知識の取得を促す内容となっており、日本の国際競争力向上のために必要不可欠なグローバルに活躍できるIT人材の育成にも大いに貢献するという。
日本では2002年から開始され、2015年末までに専門学校や大学を中心に90校の教育機関が参画し、カリキュラムを通じて学生が取得したオラクルの認定資格数は2万以上になる。
オラクルでは、最先端のIT教育の機会を世界中の学生に価値あるものとして提供するというOracle Academyの目的に基づき、IT分野での知識やイノベーション、スキル開発、多様性の推進に今まで以上に貢献するため、Oracle Academyを刷新した。
従来の年会費約6万円を無償化し、無料会員制度によるOracle Academyの各種プログラムを提供する。従来は団体による入会に限られていたが、今後は個人による入会も受け付ける。Oracle Academyの会員は、主にデータベースなどのソフトウェアの無償利用、教員や学生向けの学習用の映像コンテンツを無料視聴、講座の受講料や認定資格試験受験料の学生割引などを享受できる。
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新たに中学生と高校生を対象にしたカリキュラムも開発した。若年層でも高度な技術を習得、活用する楽しさを体感できるような内容にしている。
高校生向けには、フリーの開発ツール「Greenfoot」を使ってJavaによるプログラミング学習を通じてゲームを開発するカリキュラム、中学生向けには、フリーの開発ルーム「Alice」を使ってあらかじめ設定されているひな形のプログラムを各自で組み合わせてコンピュータグラフィックを制作するカリキュラムを用意している。
大学や研究機関などの高等教育機関向けとして、ビッグデータ解析に必要な知識を習得するコース「ビッグデータ・サイエンス・ブートキャンプ」、クラウドサービスの専門家によるクラウドコンピューティングの基礎を学習するコースなどを提供する。