Bacon氏によると、VMwareがフラッシュドライブに対してのみデータ重複排除機能をサポートしたのは、フラッシュドライブが現代の、そして未来のアーキテクチャであり、配備の大半はオールフラッシュになると判断した結果だという。また同氏は、こういった機能はオールフラッシュという状況で最も威力を発揮することが多いとも述べた。
VSAN 6.2には、RAID-5やRAID-6のイレージャコーディングをサポートする新たなストレージアーキテクチャオプションも追加されている。Bacon氏によると、歴史的に見た場合、ミラーリングによるコピーが行われてきたが、今後はその方式を継続するか、RAID-5やRAID-6を用いてより細かい粒度で分散できるようになるという。
管理とモニタリング
今回のリリースにおけるもう1つの目玉は、クオリティオブサービス(QoS)機能の充実だ。これによりVMwareは以下の3点を可能にするとしている。
- 仮想マシン(VM)や仮想ディスク単位での、1秒あたりのディスクアクセス数(IOPS)の完全な可視化
- ノイジーネイバー問題の排除
- VMのプロビジョニング順に左右されない、ユーザーによるパフォーマンスSLAの管理
VSANユーザーはパフォーマンスや容量のモニタリング機能が含まれた新しいヘルスサービスにより、VSAN管理のレベルを向上させることもできる。Bacon氏によると、配備環境がハイブリッドかオールフラッシュかに関係なく、ユーザーはこのVSAN管理機能にアクセスできるようになるという。
さらに、Russell氏はVSAN 6.2で適用可能となる「VMware Virtual SAN Ready Nodes」プログラムの拡充といった新たなパッケージオプションや価格体系に特に興味を抱いていると述べた。Dellや富士通、Supermicroといった企業が、新たなReady Nodeオプションにおける最初のパートナーとなる予定だ。