米VMwareがサンフランシスコで開催した「VMworld 2015」の2日目、同社は米Microsoftと共同で取り組んでいるプロジェクトを発表したほか、最高経営責任者のPat Gelsinger氏がデジタルビジネスに必要な要素について語った。
VMwareとMicrosoftが共同で発表したのは、Windowsのデスクトップ環境を管理するという「Project A2」のテクノロジプレビューだ。
米VMware エンドユーザーコンピューティング担当 エグゼクティブバイスプレジデント 兼 ジェネラルマネージャー Sanjay Poonen氏
同プロジェクトは、VMwareのエンタープライズモバイル管理製品「AirWatch」と、アプリケーション配信技術「VMware App Volume」を組み合わせ、Microsoftの最新OS「Windows 10」にユーザー管理とアプリ配信自動化の仕組みを取り入れるというもの。
これにより、「アプリ配信の仕組みがOSに依存することなく実現でき、Windows 10へのシームレスな移行を可能とする」と、VMware エンドユーザーコンピューティング担当 エグゼクティブバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのSanjay Poonen氏が基調講演の壇上で説明した。
AirWatchは、VMwareが2014年1月に買収した同名の企業によるモバイル管理ソリューション。App Volumeは、同じく2014年8月に買収したCloudVolumeが提供していたアプリ配信プラットフォームだ。
Project A2を活用すれば、既存のWindowsアプリケーションがWindows 10ベースのPCやモバイルデバイスにも容易に展開できるという。講演には、Microsoft コーポレートバイスプレジデントのJim Alkove氏も登場。Project A2について、「Windowsデバイスを市場で最も管理しやすい製品にすることが狙いだ」と述べた。