VMwareは、同社のパブリッククラウドサービス「VMware vCloud Air」に複数の新サービスを追加した。今回新たに追加または強化されたサービスは、「Air Disaster Recovery」「vCloud Air Object Storage」「vCloud Air SQL」の3つ。
VMware vCloud Air Disaster Recovery Services:Air Disaster Recoveryに、クラウドベースの単一のオーケストレーションコンソールと、オンプレミスおよびオフプレミスのあらゆるリソースを統合的に保護する機能が追加された。主な機能拡張は以下の通りだ。
- Disaster Recovery OnDemand:VMwareは、VMware vCloudAir Disaster Recoveryに従量課金制の料金モデルを追加する。このモデルでは、顧客は保護対象の仮想マシン(VM)ごとの定額使用料と、各VMが消費するストレージ量に応じた料金を支払う。災害復旧テストの実行時や災害復旧の発生時には、稼働するVMが消費するコンピューティングリソースにのみ課金される。
- Site Recovery Manager Air:Site Recovery Manager Airはサービスとしてのソフトウェア(SaaS)であり、vCloud Air Disaster Recoveryの利用者に対して、事業継続と災害復旧の計画を一元的に設計、テスト、運用、オーケストレーションするための、包括的な管理ソリューションを提供する。VMware vCloud Airで保護されるVMアプリケーションやデータセンタの、迅速で信頼性の高い、統合的な復旧を可能にする。
VMware vCloud Air Object Storage:このサービスは、拡張性、信頼性、費用対効果の高い非構造データ向けの2つのストレージサービスからなる。
- GoogleによるVMware vCloud Air Object Storage:このサービスは「Google Cloud Platform」を利用しており、「Google Cloud Storage」をベースにしている。これらのGoogleのサービスは、vCloud Air OnDemandと統合されている。
- EMCによるVMware vCloud Air Object Storageは、EMCの「ViPR」をベースにしている。このサービスはベータ版であり、「EMC Cloud Service」を利用して提供され、vCloud Air OnDemandと統合されている。このサービスは簡単に設定可能で、高い耐久性と可用性を備えている。
VMware vCloud Air SQL:これは新たに提供されるサービスとしてのデータベース(DBaaS)であり、拡張性が高い、クラウドホスト型リレーショナルデータベースに簡単にアクセスできるよう設計されている。DMBSにはMicrosoftの「SQL Server」を利用する。ほかのリレーショナルデータベースにも対応する予定だ。
VMwareはこのサービスで、オンプレミスのデータベースをシームレスかつ安全にクラウドに拡張できる、費用対効果の高いハイブリッドデータソリューションを提供するとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。