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ゲルシンガーCEOの勝ち抜く施策--VMworld 2015 - (page 2)

藤本京子

2015-09-05 07:00

デジタルビジネス時代に勝ち抜くための要素とは


米VMware CEOのPat Gelsinger氏

 基調講演の最後には、VMware 最高経営責任者(CEO)のPat Gelsinger氏が登壇。現在1人あたりのインターネット接続デバイスの保有数が2.9台で、2020年には5.9台にまで増加するとして、デジタルビジネスに必要な5つの要素に触れた。

 1点目としてGelsinger氏が挙げたのは、ビジネスには非対称性が必要ということ。一例としてGelsinger氏は、18世紀の英国とフランスの力のバランスは対称的だったが、建国したばかりの米国は非対称的に力が弱かったと指摘。「勝つためには既存のルールを変える必要があった」と説明する。

 ビジネスの世界でも同じで、「スタートアップ企業がモバイルやクラウドの技術を駆使し、非対称的な戦いで既存のビジネスに挑んでいる」としている。つまり、「スタートアップのようにイノベーションしながら、大企業のようにサービスを提供する。そうすれば、非対称的な立場でもルールを変えて成長できる」とGelsinger氏は述べた。

 同氏は、クラウドの領域で「すでにクラウドを実験する時代は終わり、プロフェッショナルな時代に突入している」と続ける。実験段階のクラウドでは、プライベートクラウドはガバナンスが効いているものの、効率性があまり良くなく、パブリッククラウドではスケーラビリティがあるもののガバナンスが低いという状態だったとした。

 「これからのクラウドは両方の良い面をすべて備えるべきだ」とGelsinger氏。そこで、必要になるのがユニファイドハイブリッドクラウドプラットフォームだとGelsinger氏。VMwareではすべてのクラウド環境を1つのクラウドとして運用できるモデルを追求しているとした。

 3点目に重要なのはセキュリティだという。データセンターの一部や特定のインフラのみを守るのではなく、「人、アプリケーション、データのすべてを守らなくてはならない」とGelsinger氏は主張する。

 実現方法として、これまでのように「セキュリティをビルトインするといったパッチを当てるような考えはやめるべき。今後セキュリティは、アーキテクチャの中に組み入れられるべきなのだ。こうすることで、安全性がより高まり、コストは半減する」とした。

 4点目にGelsinger氏が挙げたのは、プロアクティブなテクノロジだ。同氏は、約30年前に一度話題になったAI(人工知能)を例に挙げ、「当時のAIは話題だけで終わってしまったが、プロアクティブなイノベーションが実現すれば、AIは人の代わりになり、人の体験を変えてくれるだろう」と話す。

 また、プロアクティブテクノロジはビッグデータとリアルタイム分析などで実現するものもあると述べ、「膨大なデータを集めて自動化することで、すべてを予測できるようになる」と将来の展望を語った。

 5点目の重要な要素として、「リスクを冒すこと」を挙げた。Gelsinger氏は、S&Pによる大型株500銘柄のうち、10年後には約半数が買収や倒産などの形で姿を消すとされていることを指摘。「リスクを冒すことこそ、生き残るための一番安全な方法だ」と主張する。こうした状況を理解した上で、Gelsinger氏は「今こそテクノロジエキスパートとして、業界を率いる立場に立ち、起業家精神を持ってイノベーションを起こしてもらいたい。VMwareは、イノベーションを起こす企業を支援をするためにある」と述べた。

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