UCバークレーに再びサイバー攻撃--8万人分の個人情報が流出

Charlie Osborne (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-03-01 16:02

 カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)が2回目となるデータ漏えいを認めた。約8万人分のデータが誤用される可能性があると警告している。

 このインシデントにより、在学生、卒業生など過去に在籍していた学生、教職員、大学に関係したベンダーの情報が危険にさらされているという。攻撃は、財務管理ソフトウェア「Berkeley Financial System(BFS)」にあったセキュリティの脆弱性を悪用したもので、ハッカー(個人または組織)はここから内部サービスに侵入した。

 攻撃は2015年12月後半に発生した。攻撃の入り口となったBFSはUCバークレーがパッチを当てるプロセスを進めていたところだったという。同校によると、BFSは購入と、給与以外の支払いに利用されていたという。

 UCバークレーが8万人分の個人情報漏えいを明らかにしたのは米国時間2月26日のことだ。同校によると個人情報にアクセスされたり、盗まれた証拠はないという。

 内訳は、在校生と卒業生を合わせて5万7000人の学生、1万300人分のベンダーの情報などとなっている。比率にして、現在の在学生の半分、大学職員の65%に相当するという。

 「われわれは、大学に提供された個人情報のセキュリティとプライバシーを重視している」とUCバークレーの最高情報セキュリティ責任者、Paul Rivers氏は述べ、「このような事件が発生したことを残念に思っている。情報を安全に保護するために、追加的な措置をとった」とした。

 UCバークレーは今回のインシデントについて、連邦捜査局(FBI)やその他の警察機関に報告したという。

 UCバークレーは2014年12月にもサイバー攻撃に遭っている。このときは同校Real Estate部門がサイバー攻撃者に狙われ、1600人分の個人情報が不正にアクセスされた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]