カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)が2回目となるデータ漏えいを認めた。約8万人分のデータが誤用される可能性があると警告している。
このインシデントにより、在学生、卒業生など過去に在籍していた学生、教職員、大学に関係したベンダーの情報が危険にさらされているという。攻撃は、財務管理ソフトウェア「Berkeley Financial System(BFS)」にあったセキュリティの脆弱性を悪用したもので、ハッカー(個人または組織)はここから内部サービスに侵入した。
攻撃は2015年12月後半に発生した。攻撃の入り口となったBFSはUCバークレーがパッチを当てるプロセスを進めていたところだったという。同校によると、BFSは購入と、給与以外の支払いに利用されていたという。
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UCバークレーが8万人分の個人情報漏えいを明らかにしたのは米国時間2月26日のことだ。同校によると個人情報にアクセスされたり、盗まれた証拠はないという。
内訳は、在校生と卒業生を合わせて5万7000人の学生、1万300人分のベンダーの情報などとなっている。比率にして、現在の在学生の半分、大学職員の65%に相当するという。
「われわれは、大学に提供された個人情報のセキュリティとプライバシーを重視している」とUCバークレーの最高情報セキュリティ責任者、Paul Rivers氏は述べ、「このような事件が発生したことを残念に思っている。情報を安全に保護するために、追加的な措置をとった」とした。
UCバークレーは今回のインシデントについて、連邦捜査局(FBI)やその他の警察機関に報告したという。
UCバークレーは2014年12月にもサイバー攻撃に遭っている。このときは同校Real Estate部門がサイバー攻撃者に狙われ、1600人分の個人情報が不正にアクセスされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。