クラウドでのフィールドサービス業務支援を手掛ける米Servicemaxは3月4日、電通国際情報サービス(ISID)と販売代理店契約を締結したと発表した。フィールド業務支援クラウド「ServiceMax」の提供を国内製造業向けに開始する。製造業のサービス化の支援に注力する。
製造業では製品をサービスとして提供することで、収益性向上や差別化を図るサービス化に注目が集まっている。IoTの進展がこの動きをさらに加速させており、製品の稼働状況や使用状況をIoTにより把握することで、メンテナンスを最適化できる。
製品の保守やメンテナンスを実施するフィールド業務は、このように新たなサービスビジネスを確立していく上で、重要な顧客接点の1つになる。このため、大手製造業を中心に、フィールド業務を可視化、最適化する仕組みづくりが求められている。
ISIDは製造業向けIoT事業の強化に取り組んでいる。2014年には米Predictronicsとの提携により予知保全分野に参入。2015年にはPTCジャパンと提携し、PTCのIoT基盤「ThingWorx」の国内提供を開始した。
Servicemaxも、1月にはPTCとのソリューション連携。ISIDとServicemaxの2社ともに、製造業のサービス化の支援に注力する。