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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

54のデータセンターを7つのラックに--ヴイエムウェアが進める“SDDC”の要点

大河原克行

2016-03-15 14:48

 サーバやストレージ、ネットワークというデータセンター全体をソフトウェアで制御する“Software-Defined Data Center(SDDC)”を進めるVMwareによると、SDDCは大きなメリットをもたらすという。

 3月11日の会見で米本社のSDDC部門のゼネラルマネージャーでエグゼクティブバイスプレジデントのRaghu Raghuram氏は、「すべての会社がソフトウェアの会社になろうとしている中でパブリッククラウド、プライベートクラウド、マネジメントクラウドといった環境をまたがって、いかにクラウドを管理するのかが鍵となっている。現時点で80~90%はプライベートクラウドだが、SDDCを迅速に展開することで、プライベートクラウドを簡素化でき、大きなメリットを提供できる」とした。

VMware SDDC部門 ゼネラルマネージャー兼エグゼクティブバイスプレジデント Raghu Raghuram氏
VMware SDDC部門 ゼネラルマネージャー兼エグゼクティブバイスプレジデント Raghu Raghuram氏

 Raghuram氏はまた、「過去2年間、SDDCの利用シーンを分析すると3つのユースケースがある」と解説。ひとつは、企業内部でのシステムの運用を自動化する「ITのためのIT自動化」、2つめが「DevOpsに対応したITの実現」。そして、3つめが「マイクロセグメンテーション」だと語った。

 特に、マイクロセグメンテーションは、サーバの仮想化や統合の課題、アプリケーション活用の課題などを解決できる普遍的なユースケースとして利用できるとも語る。

 「これらの3つのユースケースでは、機能やアプリを迅速に提供し、インフラサービス環境を構築できる。また、3分の1のコストを削減しながら、よりセキュアな環境を確立できる」とし、機器レンタルを事業とする企業のほかに大学やホテルなどでこうした成果が上がっていることを示した。

 なかでも、Tribune Mediaは、54のデータセンターを7つのラックに集約。レスポンスタイムを改善するとともにチームを縮小し、わずか4人で週に1000の仮想マシン(VM)を実行できているという。

 「日本でも数多くの実績が出ている。ただ、日本の場合、先行事例を参考にしてから採用するという傾向が強く、その点でのタイムラグがある。今年から来年にかけて、こうした事例が日本でも増えていくことになるだろう」

 こうした環境の実現で中核になるのがSDDCだ。

 「企業は、数分でデプロイメントし、可用性も高めることが求められている。CapEx(初期投資)を40~60%削減したい、OpEx(運営費)を40%以上削減したいという声も上がっている。データセンターで稼働するアプリケーションのセキュリティを高めたいという要望もあり、コンバージドインフラ、あるいはハイパーコンバージドインフラにも関心が高まっている。こうしたことを実現するには、SDDCが必要になる」

 VMwareでは、SDDCを構成する製品として、ネットワークを仮想化する「NSX」、ストレージを仮想化する「Virtual SAN」、ハイブリッドクラウドを管理するための基盤となる「vRealize Suite」などを提供している。新世代となるVirtual SAN 6.2の提供を開始していること、vRealize Suite 7の提供を開始したことにも触れた。

NSXの活用でデータセンターの中を安全にマイクロセグメント化できる
NSXの活用でデータセンターの中を安全にマイクロセグメント化できる(ヴイエムウェア提供)

 Raghuram氏は「ネットワークの仮想化は進展しており、NSXでサーバの仮想化と同じような環境でネットワークを仮想化できる。パワフルで、セキュアであり、さらに、あらゆるVMで適用できる。ネットワークサービスのセットアップも自動化できる。マイクロセグメンテーションのユースケースでは、NSXを導入している顧客も多い」と現状を解説した。

 「NSXのビジネスには弾みがついている。1200社以上の顧客があり、250の本番環境の実績がある。さらに、100万ドル以上を投資している企業が多い。6億ドルの収益を得ており、ESXの発売時に比べても加速がついている」

 また、「外部のサーバでの仮想化を行う際に、パフォーマンスと可用性の問題が発生している。ハイパーコンバージドインフラストラクチャは、ハイパーバイザのなかに仮想ストレージを構築でき、データセンターの構造を簡素化できる。3000社がvSphereとVirtual SANの組み合わせで使っている。10倍以上のキャパシティの節約が可能になり、エンタープライズクラスのストレージ価格は1Gバイトあたり1ドルを切ることになる。レイテンシはミリ秒を切ってくる。この組み合わせはパワフルである」と語った。最新版のVirtual SAN 6.2は、オールフラッシュストレージに対応して、パフォーマンスを高めることを強調してみせた。

 vRealizeについては、「画期的といえる簡素化を実現。アプリケーションを保護する形で運用でき、ビジネスを加速させられる」とし、最新版のvRealize Suite 7では、これらの機能がより強化されていることを示した。

 Raghuram氏は、「VMwareは、どのアプリも、どのデバイスも、ひとつのクラウドで提供でき、管理も簡素化することを目指している。これがVMwareのビジョン。そして、2016年は、それを実現するためにSDDCが重要な取り組みになる。企業のテジタルトランスフォーメーションを支援するものになる」と同社のスタンスを強調した。

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