Intelが最新のプロセッサ製品群、ソリッドステートドライブ(SSD)、それに業界での協業を発表した。企業やサービス事業者はこれを利用して、より効率のよいクラウドコンピューティングを構築できるとしている。
企業はソフトウェア定義インフラ(SDI)やクラウドへの投資を望んでいるが、インフラ構築にまつわる複雑性から先延ばしにしているとIntelは述べる。最新の製品を利用して、企業は迅速に拡張性のある新しいサービスを実装できるという。
発表の目玉となるのは「Intel Xeon E5-2600 v4」プロセッサファミリで、Intelは幅広い種類のサーバ、ネットワーク、ストレージの各ワークロードを処理できるという。
Xeon E5-2600 v4はIntelの最新のマイクロアーキテクチャ「Broadwell」をベースとしている。Broadwellはクラウドコンピューティングプラットフォームの土台となる仮想化技術に向けて設計されている。その中には、アプリケーションがプロセッサのメモリ帯域とオンボードキャッシュを共有するのを制御する機能や、I/Oの多いアプリを仮想化されたインフラで動かすのを支援する機能の強化がある。
企業がクラウドストレージプラットフォームを構築するのを支援するため、IntelはXeon E5-2600 v4ファミリ向けに最適化したSSDも発表した。これらの製品はすでに、Hewlett Packard Enteprise(HPE)が先に発表した「ProLiant Gen9」サーバに含まれている。
Intelはまた、「Cloud for All」の取り組みの一環として、実装が容易なクラウド技術の業界全体の標準を作り、新たなクラウドプラットフォームの導入を促進することを目指すとした。
Intelはこの取り組みの中で仮想化大手のVMwareと提携し、高水準の研究拠点のネットワークを立ち上げる。このネットワークでは米国立標準技術研究所と協業し、カスタムの最適化、PoC試験の簡素化、サイバーセキュリティのベストプラクティスとの統合を促進するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。