Microsoftは米国時間4月29日、「Microsoft PowerApps」サービスのパブリックプレビュー版をリリースしたと発表した。同社は5カ月前にスペインで開催した「Convergence 2015 EMEA」カンファレンスで、同サービスの限定プレビュー版をリリースしていた。
PowerApps(開発コード:Project Kratos)は企業ユーザーや開発者がカスタムのネイティブアプリやモバイルアプリ、ウェブアプリを作成し、組織の中で簡単に共有できるようにすることを意図したサービス。
PowerAppsの目的は、既存のクラウドサービスやデータソースと接続し、コードの記述や統合に関する問題を洗い出さずともアプリを構築できるようにすることだ。PowerAppsを用いて作成したカスタムアプリは、アプリストアに登録する必要なしに、社内でウェブやタブレット、モバイル機器向けに公開できる。
またPowerAppsは「Microsoft Flow」とも統合される。FlowはMicrosoft版のIFTTTであり、27日にパブリックプレビュー版がリリースされている。ユーザーはPowerApps内からFlowのコマンドフローを発生させることができる。
PowerAppsサービスはAzureで稼働し、「Azure Active Directory」「Azure App Service」「Azure Media Services」と連携する。またGraph APIを通してOffice 365と連携することも可能なほか、パブリックAPIやコネクタを利用して、サードパーティーのサービスに格納されたデータにもアクセスできる。
PowerAppsの中心に位置しているのは、数年前に開発に着手されたものの棚上げになっていた、業務アプリ構築ツールを開発するという同社の「Project Siena」に基づくフレームワークだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。