#6:業務プロセスとの親和性
既存の、あるいは新規の業務プロセスとの親和性はどの程度だろうか?アプリの導入前後を比較した場合、アプリによって業務のワークフローが効率化されるだろうか?アプリ開発の初期段階からエンドユーザーが関与している場合、こういった指針が得られるはずだ。
#7:エラー時の適切な対処
アプリ開発において、エラー時の処理に関するテストが後回しにされることも多い。アプリが本番稼働に入った時点で、エラー時の処理がまったくテストされていない場合もある。しかし、それではいけない。エラー時の処理がテストされていない場合、エンドユーザーは誤入力を行ったり、誤ったキーを押してアプリ全体を停止させるかもしれない。これでは生産性の向上など望めない。アプリを配備する前に、すべてのエラー処理ルーチンが正しく動作することを保証しておけば、こういった事態は避けられる。
#8:画面遷移のフラット化
クリック&ポイント形式でのドリルダウンは、データ分析時には重宝する。しかし、必要なデータにたどり着くまでに、複数の画面を遷移していかなければならないようなドリルダウン構造は、操作性という点で破滅的と言える。アプリを設計する際には、エンドユーザーとの話し合いを欠かさないようにすることで、データを1つの画面に詰め込む設計と、データに到達するまでに深いドリルダウン構造を必要とする設計の間でのバランスを取らなければならない。最適なバランスは、その間のどこかにあるはずだ。
#9:目的との親和性
迅速なデータ入力を長期間にわたって行う必要があるアプリならば、ポイント&クリック操作が比較的少なくなるような画面設計をしておくべきだ。一方、データ検索や、報告書のデザインを行うアプリならば、ドリルダウンを伴うポイント&クリックというアプローチが適しているだろう。
#10:セキュリティとログ
開発するアプリは、組織における個人レベルでのセキュリティを搭載するとともに、すべてのワークステーションとユーザーのアクティビティに関するログを取得するようにしておくべきだ。これはガバナンスと、規制当局の要求を満足させるために必要となる。またこういったセキュリティは、エンドユーザーが自らの業務におけるアクティビティを管理するためにも有効となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。