Microsoftは2016年夏にリリース予定の「Windows 10 Anniversary Update」で、「Windows 10」のスタートメニューに表示させるアプリ広告を2倍に増やす予定だ。
スタートメニューの広告(Microsoftは「Promoted Apps」と呼んでいる)はすべてのユーザーに歓迎されているわけではない。これは、Microsoftがおすすめアプリを表示するスタートメニュータイル上のスペースのことだ。現在は5本のおすすめアプリが表示されるが、MicrosoftはWindows 10 Anniversary Updateでそれを10本に増やすことを計画している。
Microsoftはスタートメニューに表示させるおすすめアプリの数を5から10に増やす計画だ。
提供:Microsoft
Microsoftが2015年、Windows 10プレビュー版でスタートメニューにおすすめアプリを表示する機能を発表したとき、ちょっとした騒ぎになった。Microsoftによると、同社はアプリの提供元から広告料を受け取ってスタートメニューにアプリを掲載しているわけではなく、この機能の狙いは、ユーザーがMicrosoft Storeで新しい機能やアプリを発見できるように支援することだという。
Neowinは、Microsoftの「Channel 9」サイトで先週公開された「WinHEC 2016」イベントのスライドで、Promoted Appsに関する変更に気付いた。それらのスライドでは、「Continuum」やセキュリティ、「Windows Hello」「Windows Ink」およびペンのサポート、「Cortana」の新機能といったWindows 10の主要機能に関して、PCパートナー各社と協力する同社の計画が詳細に説明されていた。
Microsoftによると、現行のPromoted Appsの仕組みでは、5つのアプリのうち、2つは実際にインストールされているのに対し、3つはあたかもWindowsにプリインストールされているように見えるが、実際にはMicrosoft Storeのアプリへのリンクにすぎないという。ゲームアプリの「Candy Crush」は実際にプリインストールされているアプリの1つだ。
追加の5つのPromoted Appsの表示スペースを確保するため、Microsoftは「静的アプリ」の数を17から12に減らす予定だ。Neowinが伝えているように、静的アプリとは、デフォルトでスタートメニューにピン留めされている標準アプリのことだ。
Microsoftによると、これらの変更により、ハードウェアパートナー各社はWindows 10 PCの保守と展開をより簡単にできるようになるという。さらに、既存のPromoted Appsと同様、ユーザーはこれらのアプリをアンインストールすることができる。
とはいえ、一部のユーザーはMicrosoftのおすすめが増えることを便利だと思うかもしれないが、それ以外のユーザーは同社がスタートメニューに手を加えることを歓迎しない可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。