富士通マーケティングと富士通システムズ・イーストは6月2日、統合EDIクラウドサービス「FUJITSU Enterprise Application AZCLOUD SaaS EDiLINK」の提供を開始した。税別価格は、基本サービスが月額3万4000円、レガシー通信機能(最大1万件)が月額2万6000円、次世代通信機能(最大1万件)が月額7万2000円、Web-EDI機能(50IDまで、受注または発注のいずれか選択)が月額19万8000円、初期導入サービスが20万円から。
AZCLOUD SaaS EDiLINKは、富士通システムズ・イーストのWeb-EDIテンプレート「電子商取引ソリューション WebSERVE smart e-COMMERCE」に、ファイル交換型EDIの機能を統合してクラウドサービスで提供するもの。「レガシー通信」「次世代通信」「Web-EDI」の3種類の通信機能を選択、または組み合わせることで、取り引き状況にあわせた導入が可能。また、食品業向け基幹業務システム「FUJITSU Enterprise Application AZCLOUD SaaS FoodCORE(フードコア)」と標準で連携しており、販売から生産、物流、経理までのプロセスをデータでつなげられる。
システム概要図
3種類の通信機能を備え、選択もしくは組み合わせて利用可能
業界標準の各種プロトコルに対応、取り引き先の利用状況(通信機能や件数)に応じた選択や組み合わせが可能。
- レガシー通信機能:一般公衆回線(アナログ回線、ISDN回線)を使用した通信機能(対応プロトコル:JCA手順、全銀BASIC手順、全銀TCP/IP手順、JXクライアント)
- 次世代通信機能:小売業を中心とした流通BMS通信機能(対応プロトコル:ebMXL手順、JX手順。AS2は個別対応)
- Web-EDI機能:受注取り引き、購買取り引きに対応するコミュニケーション型Web-EDI機能
システムの早期導入と柔軟な利用拡大を実現
統一フォーマットの採用により、基幹システムと連携する個社対応プログラムの作成が不要となり、EDIシステムの早期導入が可能。また、マッピング定義、通信設定により、取り引き先の追加や仕様変更時にユーザー自身で簡単に設定を変更でき取り引き先拡大にも迅速に対応できる。