ハッカーのGhostShell、3600万件のアカウント情報をリーク--システムが「貧弱に設定されている」ことへの抗議と主張

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-06-06 11:11

UPDATE GhostShellと呼ばれるハッカーが3600万件にものぼると見られるアカウント情報を盗んだ。GhostShellは認証を必要としない110台のウェブに接続されたサーバから、膨大なデータベースをダウンロードしたという。ダウンロードされたデータの数は、正確には確認されていない。

 GhostShellは、インターネットに接続されたデバイス向けの検索エンジンShodan.ioなどのポートスキャンツールを利用して、人気のデータベースソフトウェアMongoDBが動くサーバを探し出した。そして、システムが「貧弱に設定されている」ことへの抗議として、圧縮されていない6Gバイト分のファイルで構成されるキャッシュをアップロードした。

 ハッカーたちが不正入手したデータを投稿する場となっているPastebinで、GhostShellは「ルートユーザアカウントとパスワードを設定したり、オープンなポートをチェックしたりしないと何が起こるか、認知を高めたかった」と自分の行動の目標を説明している。

 多くのシステム管理者は「新たに設定したサーバにオープンなポートがないかなど、わざわざチェックしていない」とも記している。つまり、誰もがユーザー名とパスワードなしにデータにアクセスできることになる。

 盗み出されたデータベースが何に使われ、誰が運営していたのかはすぐにはわからない。

 多くはAmazon Web Services(AWS)、Rackspaceなどのよく知られたプロバイダによりホスティングされているものだ。

 データベースはすべて異なるが、フルネーム、ユーザー名、生年月日、電子メールアドレス、電話番号、性別、(クレジットカードが拒否されたことなどの)支払ゲートウェイ情報、仕事とその肩書き、さらには結婚記念日までも含まれている。FacebookやTwitterのID、プロフィールの写真、サービス認証で利用するトークンなど、ソーシャルサービスが関連した情報もある。

 この中には、電子メールの中身がすべて入っているものもあり、「機密」となっているものもあった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]