キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)はタイの日系進出企業を中心に「GUARDIANセキュリティサービス」を7月1日から提供する。6月23日に発表した。キヤノンITSは、子会社であるMaterial Automation(Thailand)=MATとともにタイでの販売サポート体制を整備した。
GUARDIANセキュリティサービスは、キヤノンITSが独自に開発、販売する企業向け情報セキュリティ対策製品・サービス群。メールフィルタリングアーカイブソフト「GUARDIANWALL」をはじめ、ウェブフィルタリングソフト「WEBGUARDIAN」などを提供している。タイで提供するのは「メール誤送信対策サービス」と「添付ファイルZIP暗号化サービス」の英語版サービスとなる。
「メール誤送信対策サービス」は、送信メールを一時保留し、誤送信に気付いたときに削除できる「自己査閲」機能や送信メールを保留して管理者が確認してから送信、削除できる「上長査閲」機能、メールの内容を設定したルールで検査し配送を制御する「フィルタリング」機能が利用できる。
「添付ファイルZIP暗号化サービス」は、メール添付ファイルの自動ZIP暗号化機能やパスワード別送機能のほかに、特定の送信先に対してはあらかじめ設定した固定のパスワードで暗号化する「固定パスワード」機能、特定の送信者に対して、添付ファイルZIP暗号化機能の対象外として扱得るようにする「パスワード除外」機能などが利用できる。
日本国内と同レベルのセキュリティ対策をタイ独自で実施することは、現地従業員のスキルや管理体制面で現実的に困難であることから、導入や運用が簡単で、従業員や管理者への負担が少ないサービスが求められていた。2つのサービスは、わかりやすい機能で日本での評価も高く、クラウドサービスでの提供となるため、短期間での導入が可能となり、運用負荷も低減できると説明する。
タイでのGUARDIANセキュリティサービスはMATを通じて販売する。MATはタイの日系進出企業向けITサービス提供で高い評価を受けており、キヤノンITSと連携して、毎年5000アカウントの販売を目指す。