シニア向け宿泊予約サービスを提供するしているゆこゆこは、同社が運営するメールマガジンの50代以上の会員1570人を対象に、「ロボット」に関する調査を実施し、6月24日、結果を発表した。
ロボットへの関心について
それによると、人間やペットの形をしたロボットを「使ってみたい」と答えた人は56.2%となり、特に70代以上は60.8%と関心が高いことが分かった。ロボットを使ってみたい理由では、「おもしろそうだから」が54.0%で、70代以上では「癒されそうだから」が45.9%となった。「癒されそうだから」という回答は、年代による回答差が最も大きく表れたものとなった。男女別にみると、女性が男性を特に上回ったのは「生活に役立ちそうだから」「癒されそうだから」といった回答だった。
ロボットを使ってみたい理由男女別
ロボットを使ってみたい理由年代別
また、「あったらいいなと思うロボット」(自由回答)の第1位は「介護用ロボット」で、介護する側、される側双方からニーズがあることが分かった。年代別にみると、50代では「家事全般をするロボット」、60代・70代以上では「介護用ロボット」がそれぞれ1位となる。
今回「介護用ロボット」に関連したフリーコメントの中では、「子供やお嫁さんにおむつを替えてもらったりすることを考えると、気が重い」「年をとってもなるべく周囲の人に迷惑をかけたくない」といったものが寄せられていた。ゆこゆこでは、介護に対する肉体的・心理的な「不安」を解消できる介護用ロボットのニーズは高いとしている。
「あったらいいな」と思うロボット
また、「介護用ロボット」の他にニーズが高かったのが、「話し相手になるロボット」だった。ゆこゆこでは、「(一人暮らしになるなどして)将来話し相手がいなくなるかもしれない」 という「不安」を解消するために、ロボットは有用だと考えられる、としている。さらに「家事全般をするロボット」も人気となった。60代と70代以上では 「料理するロボット」が上位にあがっている。シニアは、家事の中でもとりわけ料理への負担を感じており、「(高齢になって)身体的にキッチンに立つことが辛い」「(家族が独立するなどの理由で)料理は夫婦2人ないしは自分1人分だけの少量しか必要なく、 都度作るのは面倒」という「不満」があるとしている。
ゆこゆこでは、シニアは不安や不満といった「不」の解消のためのロボット活用に意欲的であることが判明したとし、ニーズを捉えた安価な製品が普及すれば、 ロボットがシニアの日常生活のサポート役になる日も近いのではないかとコメントしている。
調査方法は、インターネット調査。男女比率は男性1260人、女性:310人で、年齢構成は、男性が50代277人、60代699人、70代以上284人。女性は50代167人、60代126人、70代以上17人となった。