今後への備え
データの喪失は昔から、企業にとってコンピュータ利用における大きな問題だ。オンサイトに設置したサーバでもある程度のリスクは軽減できるが、クラウドに送信されたデータはオフサイトで安全に保管され、リスクは別の企業によって管理されることになる。
時代がクラウドから逆行する可能性はなく、企業のコンピューティングリソースはどんどんクラウドへと移行されていくだろう。新興企業にとってこれは何の問題もない話だ。彼らはローカル環境のハードウェアからクラウドへの移行に頭を悩ませる必要はなく、最初からクラウドを利用できるためだ。
古いサーバやテクノロジを使用しており、そろそろ置き換える必要があるという企業は、今こそそれらを捨て去るべきだろう。データをどこか他の安全な場所に移行するために必要な作業を洗い出し、SaaSの利用を始めてほしい。その決断を後悔することはないはずだ。
まとめ
- SaaSプラットフォームは企業にとって当たり前の存在になりつつある。業務プラットフォームの仮想化によって時間やコスト、リソースが節約できるようになる。また、オフィスの外でもより多くの作業がこなせるようになる。
- 業界を問わずに使えるプラットフォームは、垂直型のシステムに道を譲りつつある。アプリは時とともにより専門的に、より業界に特化したものになっていくだろう。職場では、アプリを必要とするなど思いもつかなかったようなケースでアプリを使うようになる場合も出てくるはずだ。
- SaaSはITプロフェッショナルが使うものとは限らない。求人を見れば、IT分野の仕事以外でも、ITプロフェッショナル以上ではないかもしれないが、SaaSプラットフォームを同様に使用する必要があると分かる。このため、自らの業務で一般的に使用されるプラットフォームに精通しておけば、自身の市場性を高められるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
