国内クライアントPC市場はビジネス向けがリード--IDC

NO BUDGET

2016-08-24 14:08

 IDC Japanは8月23日、日本国内におけるクライアントPC市場出荷実績値について発表した。2016年第2四半期(4月~6月)の国内クライアントPC出荷台数は、ビジネス市場が前年同期比10.7%増の145万台、家庭市場が同14.1%減の104万台となり、合計で同1.2%減の約250万台となった。

 ビジネス市場の二けた成長が寄与したことで、前年同期並みの出荷台数に戻ってきたという。ベンダー別に見ると、富士通、Dell、HPの出荷台数がプラス成長だったことが大きく貢献している。

2016年第2四半期 国内クライアントPC出荷台数 トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(実績値)
2016年第2四半期 国内クライアントPC出荷台数 トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(実績値)

 シェア上位ベンダー5社を見ると、Dellが前年同期比29.5%増と出荷台数を大きく伸ばして3位につけた。上位5社の中でビジネス市場、家庭市場ともにプラス成長を遂げたのはDellとHPのみ。一方、前期3位だった東芝が5位に順位を落とした。

  • NECレノボグループは、ビジネス市場で前年同期比15.6%増、家庭市場では同比20.7%減となり、全体では3.2%減となった。
  • 富士通は、ビジネス市場で前年同期比21.0%増、家庭市場では同比21.5%減となり、全体では1.6%増となった。
  • Dellは、ビジネス市場で前年同期比13.8%増、家庭市場では同比74.9%増となり、全体では29.5%増となった。特に家庭市場では、家電量販店向け出荷が順調に伸び、今期の高い成長率に貢献している。
  • HPは、ビジネス市場で前年同期比10.1%増、家庭市場も同比10.6%増のプラス成長、全体では10.1%増となった。
  • 東芝は、ビジネス市場で前年同期比10.4%増、家庭市場では同比18.3%減となり、全体では5.8%減となった。
  •  同社PC、携帯端末&クライアントソリューション リサーチマネジャーの片山雅弘氏は、以下のように分析している。

     「ビジネス市場が今期好調だった要因には、10月31日で販売終了予定のWindows 7搭載PCのLast buy(ディストリビューター等による一時的な買い込み)が寄与している。しかし、これは一時的なもので、企業の需要は2015年並みになると見ている」

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]