西京銀行は、事務作業の効率化やリアルタイムな情報共有による営業力の強化のため、金融機関向けの戦略業務系クラウドサービスを追加採用し、2017年の稼動に向けてプロジェクトを推進している。受注したフューチャーアーキテクトが8月23日、発表した。
西京銀行は2015年4月から開始した中期経営計画で営業体制の強化を掲げ、「営業店職員の生産性向上」に注力している。2015年8月にフューチャーのクラウドサービス「SKYBANK」のうち「営業支援」「融資支援」の2サービスを採用しており、今回は新たに「格付」「自己査定」「償却」の3サービスを追加で採用した。
SKYBANKは、フューチャーアーキテクトが力を入れている金融機関向けのソリューションメニュー「Future Banking Solution(FBS)」に含まれるクラウドサービスで、以下のようなサービスを用意している。
- 営業支援サービス:法人CRM、個人CRM
- 事務支援サービス:電子稟議、格付・自己査定、預り資産、償却引当
- 経営管理サービス:収益管理、原価管理
- 生産性分析サービス:ログ分析レポート、利活用コンサルティング
これまで西京銀行では、今回追加採用の3サービスに相当する業務を、それぞれ個別のシステムで行っていた。今回の追加採用では、既に採用している2サービスも含め全てをSKYBANKに一元化することで、業務を一貫して遂行できるようになるという利点が期待される。
具体的には、二重入力などが不要になるだけでなく、一元管理した顧客情報を簡単な操作で迅速に確認でき、事務作業が効率化される。また、システム間のデータ反映のためのタイムラグが生じることもなく、業務全体の生産性が向上する。
加えて、SKYBANKの持つ随時格付・自己査定機能により、常に最新の顧客業況を管理できるため、信用リスクをより正確に管理できるようになるほか、四半期決算時に集中していた自己査定業務が平準化されて負荷が分散することで、年間を通して営業活動時間を安定して確保できるようになる。
西京銀行は、こういった利点を生かし、顧客向けサービス品質のより一層の向上と業務のさらなる効率化・堅確化・迅速化を図っていくとしている。