Cylance Japanの社長に就任した金城氏は、1993年にカリフォルニア大学バークレー校大学院でMBA(経営学修士)を修了。SynOptics CommunicationsやElectronics Book Technologyの日本法人社長を歴任。1998年にはPacketeer日本法人の立ち上げに関与した。2008年6月のBlue Coatとの合併まで、ブルーコートシステムズの社長を務めた。2009年にはパロアルトネットワークスの社長に就任し、2014年に退任していた。
Cylance Japanの金城盛弘社長
金城氏は、「AIは明日の社会を変えるものではなく、今日の社会を変えるものである。日本法人では、AIによる最新セキュリティ情報や技術を日本市場に提供し、さらに、顧客のスムーズな導入支援およびサポート。日本初の脅威に対しての解析と、日本の顧客に対するサポートを実施する。9月には、Threat Research Centerを日本に開設。「プリンシバルエンジニアを米本社から招聘し、日本人のエンジニアも採用することになる」という。
1年間の利用ライセンス料は、5000円~1万円を想定している。
さらに日本法人では、プロフェッショナルサービスとして、「Threat ZERO導入サービス」、「産業制御システムセキュリティサービス」「IoT/制御組み込みサービス」「エンタープライズセキュリティサービス」「インシデント対応およびセキュリティ侵害評価サービス」を提供するという。
米Cylance Inc.のセールスエンジニアのライアン・ウイリアムズ氏
エムオーテックスの河之口達也社長
日立ソリューションズ クロスインダストリソリューション事業部セキュリティソリューション本部・宇佐見憲司郎本部長
また、全米75都市で、アンビリーバブルツアーを実施。24時間以内に発見された新種マルウェア100個と、その亜種100個を4社のウイルス対策ソフトでテストするもので、Cylance Protectでは圧倒的な防御率を誇ることを示した。日本法人設立に合わせて、8月24日には東京で、25日には名古屋で、26日には大阪で、アンビリーバブルツアー・イン・ジャパンを開催する。
米Cylance Inc.のセールスエンジニアのライアン・ウイリアムズ氏は、「アンビリーバブルツアーでは、4社のセキュリティ対策ソフトウェアを比較するが、他社のソフトウェアでは、新種のマルウェアによってファイルが実行されてしまうが、Cylance Protectでは、ファイルをまったく実行させないこと、さらには、検知率の速さ、CPUの負荷が少なくて済むという点も理解してもらうことができる」と述べた。
会見では、パートナーであるエムオーテックス、日立ソリューションズの2社が登壇。
エムオーテックスの河之口達也社長は、「この技術を見て、これからのセキュリティ技術はこれだと考えた。LanScope Catに活用することで、顧客のお役立ちにつなげたい」とコメント。
日立ソリューションズ クロスインダストリソリューション事業部セキュリティソリューション本部・宇佐見憲司郎本部長は、「当社のエンドポイントセキュリティの中核製品の1つととらえている。Cylance Japanの設立によって、今後、連携を深めて、販売拡大、付加価値提供の拡大につなげたい。3年累計で30億円の売り上げを目指す」と述べた。