パイオニア、「SAP ERP」サポートをRiminiに切り替え--日中などに拡大

NO BUDGET

2016-09-06 17:48

 パイオニアは、統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」について、独立系サポートの対象地域を拡大することを決定した。リミニストリートが8月29日に発表した。

 2009年から米子会社であるPioneer Electronics(USA)が独立系SAPサポートサービスを採用して年間保守料を大幅に削減していると説明。今後は日本、中国、ブラジルでの業務もカバーされ、サポート対象には計画系システム「SAP Advanced Planning & Optimization(APO)」が含まれるようになるという。

 パイオニアは過去20年にわたり、グローバルでのERPパッケージにSAPアプリケーションを利用してきた。その間にSAP APO 3.0も導入している。

 Rimini Streetの独立系SAPサポートサービスは、Pioneer Electronics(USA)が2009年から採用しており、時間や人員、経費の節約につながっていると説明。Rimini Streetからカスタマイゼーションや相互運用性などに関わるサポートを得ると同時に、SAPシステムにかかる経費を削減することで、新たな先進のイノベーションにも素早く対応することが可能になったとしている。

 パイオニアは今回、米子会社の事例を受けて日本、中国、ブラジルの業務でもRimini Streetに移行することを決定。SAP APOの保守もRimini Streetに切り替える際の事前検証の結果、Rimini Streetの専任サポートエンジニア(PSE)は全ケースでSAPよりも早く案件をクローズしていることが分かったため、SAP APOのサポートについてもRimini Streetを採用することとした。

 パイオニアは、Rimini Streetのサポートに切り替えることで、SAPの保守サポートを拡張し、相当額の経費節約を実現すると同時に、あらゆる地域で対応の早いサービスを享受でき、またアップグレードをせずに少なくとも15年間はSAPの現行版のサポートが保証されることになる。今後、他の戦略的案件にタイムリーに投資できるとともに、安定したERP運用が可能になったと説明している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]