DellによるEMCの買収が米国時間9月7日に完了した。670億ドルというこの買収により、EMC企業連合と、EMCの保有するテクノロジブランドのポートフォリオを有するDell Technologiesという新会社が誕生した。
この買収の結果、VMwareの取締役会長にMichael Dell氏が任命された。なお、Dellの創業者であるDell氏は、Dell Technologiesの会長兼最高経営責任者(CEO)としてとどまる。
VMwareの前取締役会長であるJoseph Tucci氏は、同社で2007年から取締役を務めてきたJohn Egan氏とともに辞任する。Egan氏の後任には、非公開投資会社Silver Lakeのマネージングパートナー兼ディレクターであるEgon Durban氏が就任する。
Dellは2015年10月にEMCの買収を発表した際、合併後に誕生する複合企業は世界最大の「株式非公開の統合テクノロジ企業」になると述べていた。
IT企業の規模縮小が相次いでおり、Hewlett Packard Enterprise(HPE)やIBMなどが成長市場に集中するために一部の事業を売却している状況を考えると、この世界最大という主張はある意味において正しいと言える。
Dell氏のビジョンが実を結んだ場合、Dell Technologiesという大企業は、その巨体を持てあますことなく、機動的で革新的な企業になると同氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。