Delta Air Linesのアトランタ本社で米国時間8月8日に停電が起こり、システムがダウンした結果、多くの便が欠航し、多数の乗客に影響が及んだ。Deltaによると、このIT障害は、第3四半期の営業利益に1億5000万ドルの損失をもたらす見通しだという。
同社はCowen and CompanyのAnnual Global Transportation Conferenceで「停電とその後の事業復旧作業はDeltaの7月~9月期決算の税引き前利益に1億5000万ドルの損失(マイナス1.5ポイントの営業利益率)をもたらす見通しだ、と同社はプレゼンテーションの中で述べ、1800便の欠航とその他の便の延期を引き起こしたシステム障害について、Deltaは率直に説明した。
Deltaの技術司令部で重要な電源制御モジュールに障害が発生して、サージ電圧が変圧器に加わり、停電につながった、と同社は述べた。
電力はすぐに安定化し復旧したが、重要なシステムとネットワーク機器がバックアップに切り替わらなかった。それらのシステムが、チェックインの処理や搭乗手続き、運航の管理に使われる顧客サービスシステムのパフォーマンスを低下させた。
提供:Delta
Deltaの運航スケジュールは過密で、ダウンタイムは売上高や利益の損失につながる。今回、同社の発表により、具体的な金額が明らかになった。それでも、低調な売上高、不安定な燃料費、運航障害に負けず、18~19%の営業利益率、約15億ドルの営業キャッシュフローを達成できる見通しだと同社は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。