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「10年単位で考えられる」--EMC買収手続き完了でデルCEOが示す自信

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-09-12 06:30

 売上高740億ドル規模の企業となったDell Technologiesの最高経営責任者(CEO)Michael Dell氏は、同社は顧客がイノベーションを起こし、大きな視野から考え、人工知能などの新しいテクノロジを活用し、デジタル変革の中心に座ることを可能にする、と語った。

 DellはEMCの買収手続きを完了して、名称をDell Technologiesへと変更した。同社の事業は極めて幅広く、顧客企業のIT調達にさまざまなレベルで対応できるように考えられている。エンタープライズ事業は「Dell EMC」へとブランド名が変更され、今後データセンターのほぼあらゆる要素を取り扱う。同社の残りの事業(Pivotal、RSA、SecureWorks、Virtustream、VMware)は、引き続き独立したブランドを維持する。

 Dell氏は、DellとEMCの組み合わせは業界を変える出来事になると述べている。Hewlett-PackardはHP Inc.とHewlet Packard Enterpriseの2つに分社化する道を選んだが、Dellにとっては規模が重要だというのが同氏の主張だ。

 同社の設立カンファレンスコールで、Dell氏は「わが社は短期的な考え方を取る必要がなく、10年単位で考えることができる。わが社は次の産業革命で、信頼されるインフラストラクチャの提供者になる」と語った。同氏はまた、同じカンファレンスコールで、同社は四半期ごとのカレンダーから解放されたとも話している。「わが社の大きな目標は、敏捷性を維持しつつ、成長を続け、顧客に貢献することだ」とも述べている。

 Dell Technologiesの規模は巨大だ。考えてみて欲しい。

  • 全部門の総売上高は740億ドル。
  • 従業員数は14万人。
  • 180カ国に拠点。
  • 製造拠点は25カ所。
  • 営業スタッフは4万人。
  • 顧客サービスおよびサポートスタッフは3万人。
  • 特許および特許出願は2万件以上。
  • 過去3年間の研究開発投資は127億ドル。

 Dell Technologiesの中核事業はクライアント事業、インフラストラクチャ事業、サービス事業の3つだ。大企業、法人、消費者、小規模企業のそれぞれに向けたのGo To Market戦略が用意される。

 以下のスライドは、Dell Technologiesのスタックと製品ポートフォリオを説明したものだ。


 世界最大の株式非公開テクノロジ企業である同社の課題は、巨大でありながら俊敏さを維持することだ。製品の重複もあるが、DellとEMCの組み合わせはかなり相性がよい。Dellは中小企業に強く、EMCは大企業が主戦場だ。例えば、DellとEMCはどちらもストレージ製品を持っているが、最高マーケティング責任者(CMO)Jeremy Burton氏は、Dellの主力は「Compellent」であり、価格は1万5000ドルから2万5000ドルだと指摘する。しかし、EMC製品の価格ははるかに高額だ。

 Burton氏はまた、顧客は当面の間、同社のGo To Market戦略に大きな変化を感じない可能性が高いと述べている。「今は会計年度の途中であり、2月まではあまり多くの変更を予定していない」とBurton氏は述べている。また、コンバージドインフラストラクチャを専門とするDell EMCの子会社、VCEが提供する人気の高いシステムについても、ほとんど変更はない。VCEの「VBlock」に関するCisco UCS、EMC、VMwareとのパートナーシップは継続される。Dellは、Dell EMCのハイパーコンバージドシステム「VXRail」の背後で使われるコンピュートノードを提供することになる。

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