デジタルアーツは9月16日、ファイルの暗号化&追跡ソフトウェア「FinalCode」において社内のファイル管理に特化したエディション「FinalCode Express Edition」を発表。10月3日から提供を開始する。税別価格は1ライセンスあたり月額1000円、最小ライセンス数は10ライセンス。
FinalCodeは、ファイル単位で指定した人やグループのみが閲覧できるように制限可能。仮にファイルが流出しても中の情報は漏洩せず、またいつでもリモートで権限変更や一括消去ができるため、ファイルが手元を離れた後でも管理し続けられる。なお、社外に暗号化したままファイルを渡すときでも社外の利用者についての費用は不要。自社の重要な情報資産を社内から社外までボーダーレスにコントロールできる。
その一方で、銀行、サービス業、公益業などからは、標的型攻撃対策や内部不正対策のために「まずは社内のファイルをしっかり守りたい」「暗号化の運用を定着させた後、業務シーンやセキュリティ対策計画にあわせて段階的に機能を拡張したい」といった要望もあり、FinalCode Express Editionはその要望に対応したものとなる。
FinalCode Express Editionは、IRM製品の基本機能である「個別ファイルの暗号化」と「ローカルフォルダの自動暗号化」の機能を備えるほか、有償オプションとしてさまざまな機能を追加することが可能。
有償オプションには、「共有フォルダ自動暗号化」「削除、不正通知」「Box連携」「CADファイル暗号化、閲覧」「大規模運用」のほか、オフライン環境でのファイル操作を可能にする「オフライン閲覧」やシステムとの連携を可能にする「FinalCode API」が用意されている。
FinalCode Express Edition価格抜粋(税別)(デジタルアーツ提供)
FinalCode Express Editionオプション組み合わせシミュレーション(デジタルアーツ提供)
FinalCode Express Edition製品仕様(デジタルアーツ提供)
オプションやライセンス数は、ユーザーのニーズや導入計画に応じて追加可能。一例として、まずは社員一人ひとりが管理するファイルを暗号化して保護し、共有されるファイルが自動で暗号化されるように、共有フォルダ自動暗号化機能を導入し全社的な暗号化を定着させる。また、社外とのファイルのやり取りを行う場合、削除、不正通知機能を導入することで、不正アクセスのリアルタイムな検知とファイルのリモート削除を実現する。