グレープシティは9月23日、帳票ソフトウェア「Elixir Report」の新版を9月30日より販売すると発表した。価格は、1デザイナラインセンスが20万円(税別)、運用時には運用サーバライセンスが必要。
(グレープシティ提供)
Elixir Reportは、シンガポールのElixir Technologyが開発した帳票ソリューション。グラフやバーコードもデザインできる高機能PDFデザイナとLinuxやWindowsなど複数のOSに対応したレポートサーバを備え、帳票システムの開発から運用までに必要なすべての機能を搭載したオールインワン製品となっている。
新版となる8.7JではOLAPに対応、Pentaho Analysis Services(Mondrian)などのOLAPデータベースからキューブデータを取得しチャート化できるなど、大規模ビジネスデータのレポートツールとしても活用の幅が広がったという。他にも、日付データに対応したガントチャートの追加やマップチャートのレイヤ表示、エディタの機能強化などが図られた。
新機能の概要は以下の通り。
マップチャートやガントチャートなどデータビジュアライゼーションの強化
マップチャートに、地図上にさまざまなデータを重ね合わせるレイヤ機能を追加。GIS(地理情報システム)で作成したさまざまなシェープファイル(業界標準フォーマット)を重ね合わせることができる。地形データや道路網など位置情報をキーにしたデータを1つの地図上に重ねることで、多様な分析に利用可能。
また、プロジェクトの進捗管理などに利用されるガントチャートも追加。開始日と終了日、進行状況を表示するプログレスバーを表示できる。
さらに、データのXY分布から近似曲線を計算し傾向線を表示するXYデータ分析機能を追加しており、売り上げの予測などに活用できる。
(グレープシティ提供)
OLAP対応で大規模ビジネスデータのレポート化を支援
Pentaho Analysis Services(Mondrian)などのOLAPデータベースに対応し、他の外部データソースと同じ方法で接続可能。接続後はElixir Reportのデータ加工ツールやグラフ機能などを使ってフィルタリングしたり、グラフ化したりしてダッシュボード風のレポートを作成することができる。BIツールの帳票機能として活用することが可能。
スクリプト機能の強化
Elixir Reportのデザイナ上でJavaScriptコードの記述を支援する機能を追加。レポートのプレビュー前に構文チェックなどを行える。