Microsoftのパートナーシップ攻勢は続く。
今度はMicrosoftとWorkdayが、ソフトウェアの統合と事業での協力を進める協定を結んだことが明らかになった。
両社は米国時間2016年9月27日、「Office 365」とMicrosoftのアナリティクスツールを、Workdayが提供するクラウドベースの財務アプリケーションおよび人事アプリケーションと統合するため、協力していくと発表した。
両社はOffice 365の「グループ」機能をWorkdayのアプリケーションと連携させ、Workdayで行った変更が、自動的にOffice 365のグループにも反映されるようにする。さらに、「Microsoft Flow」とWorkdayの動的ビジネスプロセスフレームワークとの間で、情報を共有できるようにする。
また両社は、Workday Human Capital Managementを「Microsoft Graph」と連携させる計画だという。Microsoft Graphは、Microsoftのアプリやサービスの拡張や連携に使用される、一連のプログラミングインターフェースだ。Workdayのユーザーは、Microsoftの「Delve Analytics」(9月26日に「MyAnalytics」に改称された)を使って、業務時間がどのように使用されているかを調べられるようになる。
これらのシステムの統合は、2017年第2四半期から順次リリースされる。
Microsoftは現在、「Dynamics 365」のサービスを始めとするERPとCRMに関する戦略を刷新しているところだ。同社は、Dynamics 365の最初の製品である小規模企業向け財務サービス(コードネーム「Madeira」)を、10月11日前後にリリースするとみられている。
Microsoftは生産性ソフトウェア分野で、SalesforceやIBMをはじめとするほかの企業とも、サービスの統合に向けた協力関係を結んでいる。MicrosoftはLinkedIn買収の手続きを進めている最中だが、同社はこれによって、人材資源管理事業を生み出そうとしている。
Seattle Timesによれば、約1100社の企業が、MicrosoftとWorkdayの両方の生産性ソフトウェアやサービスを利用しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。