米国インフォマティカは10月4日、Salesforceのユーザー企業向けに新たなデータ管理機能を発表した。「Salesforce Customer Success Platform」上で展開するクラウドにおいて、クラウド統合とデータ管理機能を提供し、迅速かつ完全、しかもクリーンで目的に沿ったデータの活用を実現するという。11月より提供開始予定。また同時に、ビジネスユーザー向けにセルフサービス式のデータ品質ソリューションを提供する「Informatica Cloud Data Quality Radar」も発表した。同社日本法人インフォマティカ・ジャパンが10月7日、抄訳で伝えた。
- Salesforce Commerce Cloudサポート
今回のデータ管理機能により、インフォマティカはSalesforce上で360度のカスタマービューを提供、これによりCRMとeコマースの融合を加速するとしている。
具体的には、「Informatica MDM Product 360」が製品データのリアルタイムなアップデートと、迅速なプロビジョニングをCommerce Cloudへ直接提供し、製品開発期間(time-to-market)の短縮と運用コストの削減を実現するとともに、コンバージョン率の上昇とeコマースの売上拡大を推進。商品などの取引データと顧客データの両方を1つのSalesforce環境下で処理するため、独自のシナジー効果により、さらにパーソナライズされたカスタマーエクスペリエンスの提供が実現するとのこと。
SalesforceとInformatica Cloudの統合により実現する内容は以下の通り。
- 企業に導入済みのSalesforceサービス全てにおいて、クラウド統合とデータ管理ソリューションを提供
- 完全かつ信頼度の高いデータの活用による業績向上の支援
- ユーザーの効率および生産性の向上
- Informatica Cloud Data Quality Radar
一方、Informatica Cloud Data Quality Radarは、クラウドベースのソリューションで、、クラウド、オンプレミスに関わらず、アプリケーション内、あるいは複数のアプリケーション間において、データ品質の容易な特定、修正、監視を実現するという。
主な効果は以下の通り。
- データの利便性向上
- IT部門への依存軽減
- 管理の簡素化と負担の軽減
- データのプライバシーとセキュリティ
ユーザーは単一の自動化されたソリューションを活用して、アプリケーション内のデータ品質に関する問題を、現在のステータス、トレンド、上昇中のホットスポットを視覚化するインタラクティブなダッシュボード上で特定し、優先順位を設定。これにより、カスタマーエンゲージメント、クロスセルとアップセル、カスタマーセグメンテーションの強化、マーケティングの有効性と営業チームの生産性向上など、業績改善を支援するデータ取得を実現する。
ユーザーは常にIT部門にサポートを要請することなく、自動のコンテンツ駆動型アセスメントを活用して、データ品質に関わる重要な問題を正確に特定し、迅速に解決することが可能。
ポイントソリューションの寄せ集めではなく、全ての部署、アプリケーション、展開モデルにわたって、単一で扱いやすい、セルフサービス式のデータ品質ツールを経済的なサブスクリプションベースにより、100%クラウド上で提供。
データが修復目的で個々の端末上に置かれることはなく、複製されることもない。