ニフティは9月7日、環境データを測定できるセンサとデータ管理システムをセットにした「IoTトライアルキット」を同日より提供すると発表した。センサから収集したデータを蓄積し管理するまでを一括して提供することで、企業がIoTサービスの開発に手軽に着手できる環境を提供するとしている。料金は、初期費用が19万8000円、月額費用がBasicプランでは無料、Expertプランで3万円(いずれも税別)から。
IoTトライアルキット利用イメージ
本サービスは、温度や照度など6種類の環境データを測定できるオムロンの小型センサ「環境センサー」と専用スマートフォンアプリ、センサから収集したデータをクラウド上に蓄積し管理できるシステムをセットにして提供するものとなっている。提供される環境センサーは、周囲のデータを計測するためのセンシング機能と無線通信機能、バッテリーを搭載した小型の複合型センシングコンポーネント。
本サービスの利用企業は、環境センサから収集したデータを専用の管理画面で管理し、IoTサービスの開発に活用することができる。自社でデータ管理システムを構築する必要がないため、IoT導入の際に重要となるPoC(Proof of Concept)を素早く実施できる。また、専用スマートフォンアプリのデザイン変更や、収集データを可視化するツールの開発、IoTサービスのデモンストレーション制作支援も可能(別途見積)。
本サービスで提供される内容は以下の通り
- 環境センサ(10台)
- 環境センサ専用スマートフォンアプリ
- データ管理システム
周囲の温度、湿度、気圧、照度、紫外線、音圧を計測するためのセンシング機能と無線通信機能、バッテリーを搭載した小型の複合型センシングコンポーネント。
環境センサで計測したデータや、温度と湿度の情報をもとにした「不快指数」「熱中症指数」をリアルタイムに表示するアプリ。あらかじめ設定した数値になるとプッシュ通知で知らせることが可能。
環境センサから収集したデータを蓄積し、管理するシステム。管理画面では、各センサ固有のIDと計測時間、収集データを確認できる。これらのデータを使ったデモ開発が可能。
ニフティは、IoTソリューションサービス「ニフティIoTデザインセンター」においてオムロンの環境センサにおけるアプリケーション企画開発で連携し、同センサのデータ管理システムを構築した。本連携で開発したシステムと環境センサーを活用することで、ネットワークやクラウドに詳しくない企業でも手軽にIoTサービスの開発に取り組める環境を提供しようとしているのが、今回のIoTトライアルキットとなっている。さらにニフティでは、本サービスによってIoTの活用に踏み出した企業に対して、データ活用のアイデア出しから正式サービス化に向けたプロトタイプ開発にいたるまで、ビジネスとテクノロジーの両面でサポートしていくとしている。