Salesforce.comが、マーケティングデータ管理プラットフォームを手がけるソフトウェア企業Krux Digitalを買収することが明らかになった。これにより、KruxはSalesforceの「Salesforce Einstein」への情報のフィードや、「Marketing Cloud」のオーディエンスセグメント化能力やターゲティング能力の拡大で貢献していくことになる。この買収は米国時間10月3日、Kruxによって発表された。
サンフランシスコに拠点を置く創立6年目の新興企業であるKruxは、重要なオーディエンスの獲得に人工知能(AI)技術を用いることでマーケターを支援している。
The Wall Street Journal(WSJ)によると、Kruxの買収総額は7億ドルであり、Salesforceはそのおよそ半分を現金で、残りを株式で支払うという。
KruxはSalesforceとの製品統合で以前から緊密に連携してきている。Kruxの最高経営責任者(CEO)Tom Chavez氏は同社のブログへの投稿で、「KruxはSalesforceのMarketing Cloudのオーディエンスセグメント化能力やターゲティング能力を拡大し、顧客がより精度の高いマーケティングを大規模に展開できるよう支援していく。また、Einsteinに膨大な数の新たなシグナルをフィードすることで、企業が顧客に対する知識を深められるようにする」と述べている。
SalesforceのAIプラットフォームであるEinsteinによって、同社のクラウド全体に人工知能の息吹が吹き込まれることになる。同プラットフォームは、Salesforceがここ数年で買収してきた複数のAI関連企業の技術に基づいている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。