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コネクテッドカーに必要なのは15年ソフトをアップデートし続られる環境

蔦田 剛士

2016-11-18 07:00

 WIREDで紹介されたプロのハッカーによるハイウェイ走行中のジープの乗っ取りの記事は大勢の読者に衝撃を与えました。この記事は20万回以上シェアされたほか、数千の関連記事が書かれ、リコールプログラムが性急に立ち上げられました。ある上院議員にいたっては、デジタルセキュリティの新たな連邦基準を制定するための立法案を提出しました。

 デジタルセキュリティの分野に関わっている多くの人間にとって、この種の攻撃はいつ起きてもおかしくない出来事でした。私たちはジープの乗っ取りを行ったハッカーの2人がすでに2013年に同様のハッキングをしたことも把握しており、2015年8月には別のハッカーによるテスラのハッキングが、また同タイミングでコルベットのハッキングも記事になっています。

 読者は、ジャーナリストがハイウェイで危険にさらされたことに衝撃を受けたのでしょうか。続々と生まれるテクノロジのためのテクノロジ。のうちの新たなイノベーション(技術革新)のひとつに過ぎず、自動車をネットワークにつなげようと考えること自体を疑問に思っているかも知れません。また、コネクテッドカーがハッカーのターゲットになるであろうことは、他のテクノロジと同様に明らかだったのではないかと。


 しかし、さまざまなデバイスに無線接続を持たせることは、今こうしている間にも、生産性の拡大や時短、コスト削減、サービス品質の向上など、より快適な環境を作るのに非常に大きなメリットをもたらします。ただし、車や住宅、都市などさまざまなモノを対象にIP接続性を持たせようと競い合う中で、デジタルセキュリティはしばしば見過ごされてきました。

 VDC Research社による調査では、OEM企業の70%近くが設計においてセキュリティが重要であるとしながら、セキュリティ改善のために人材や工程、設備などに必要な変更を行ったと回答した企業の割合は30%に過ぎないことが明らかになっています。幸運なことに、このような状況は変化しつつあり、WIREDに掲載されたジープのハッキング記事以降は変化のスピードが加速されたように思えます。

 基礎も固めずに海辺に家を建てようとはする人などいないのと同様に、この原則は自動車メーカーや開発者、OEMでも貫かれており、これらの企業は消費者の信頼を獲得するための基盤として、インテリジェントなセキュリティアーキテクチャを使い始めています。このアーキテクチャでは、デバイス、データ、ネットワーク、エコシステム全体に焦点が当てられています。

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