ぶっちゃけお互いの会社の面接受けた?
西脇氏 ここでキャリアの話をしたいと思います。この際だからお聞きしますが、お互いの会社の採用面接を受けたことがありますか?これは私も答えます。
--- 西脇氏と砂金氏が「○」、小島氏が「×」を挙げた。
小島氏 先ほど話した本を読了したとき、本当はMSに行きたかったんですよ。
西脇氏 それでしたら、今からでも間に合いますよ(会場から拍手)
小島氏 7年前の話ですが、その時はポジションがなかったのでAWSJに行きました。
西脇氏 砂金さんはAWSの面接を受けた?
砂金氏 ベンチマーク的に自分の価値を相手の視点から計るのは大事です。もし自分が逆の立場であるAWSのエバンジェリストだったらどう説明するかを考えますね。例えるなら敵の兵器を使ってよい成果を出す……。
西脇氏 ガンダムっぽくなっていますけど大丈夫ですか?
砂金氏 大丈夫です(笑)。常に自分自身を相手の視点から見るように心がけています。今の自分のキャリアは安定している、という思い込みに縛られてはいけません。
西脇氏 IT業界は狭く、人材も流動的ですが、技術を持っていれば問題ありません。設計や開発能力があれば多少言語が変わってもどうにかなります。
小島氏 私が常に心にとどめているフレーズは「技術と心中するな」です。特定の技術だけを積み重ねるのはよくありません。
砂金氏 技術や製品と向き合うのは刹那的な部分が大きい。その瞬間に固執してしまいがちですね。
「お互いの会社の面接受けた?」の質問に対して 西脇氏と砂金氏が「○」、小島氏が「×」を挙げた。
海外で働いてみたい?
西脇氏 ここにいる皆さんはグローバル企業を経験していますが、海外で働きたいと考えたことはありますか?
--- 砂金氏は「×」、小島氏も「×」を挙げた。
小島氏 個人的にはマーケターとして日本市場を経験しているため、海外でイチから始めるよりも国内でやった方がよいと考えます。ただ、技術者には当てはまりません。海外のほうが給与も高いしキャリアパスも選びやすい。
砂金氏 グローバルな環境で働きたい=海外というのは固定概念。現在勤めているLINEは日本が本社でさまざまな意思決定を下せる立場なので、自分たちがグローバルに展開する意思があればよいと思います。
西脇氏 キャリアアップという視点で見ると日米は関係ありませんが、面白さで言えばイスラエル。皆が米国に行くのではなく、新たな視点で目指すとよいと考えます。
小島氏 働くか否かは別にして海外動向は絶対知っておくべきです。外の物差しを持った方がいい。
西脇氏 今1番の注目国は?
砂金氏 中国ですね。グローバルな規制がある一方で、中国国内に限れば自由なのです。
小島氏 中国はよい意味で遠慮がない国ですね。私も注目しています。大多数の人々がよりよい生活を目指す欲求に対しては、政府の制限が少ないように感じます。「民が喜ぶことは規制してもしょうがない」と。日本の方がよっぽど厳しい。
西脇氏 私も中国に注目していますが、最近はビジネスの話をしているとフィリピンとインドネシアの名前が挙がります。両国を足すとかなりの人口規模であり、新しいことを流行らせる意味で注目しています。
砂金氏 インドネシア・タイ・台湾は日本なみにLINEのシェアも高く、可能性があるので注目しています。