IoT通信キャリア「SORACOM」、データの収集や蓄積を支援する新サービス

藤井涼 (編集部) 飯塚 直

2016-11-30 11:44

 ソラコムは11月30日、同社が運営するIoT通信プラットフォーム「SORACOM」において、IoTデバイスのデータの収集・蓄積を支援する新サービス「SORACOM Harvest」を開始すると発表した。

 利用者は、データ通信SIM「SORACOM Air」を挿したIoTデバイスから、センサデータや位置情報などを、モバイル通信を介してクラウド上のSORACOMプラットフォームに蓄積できるようになる。

 利用料金は、SIM1枚あたり5円/日(1日2000回の書込み料金を含む)。2000回を超えると、1リクエスト0.004円。無料利用枠もあり、1アカウントにつき、SIM1枚あたり5円/日が無料。

グラフ表示
SORACOMユーザーコンソール内でグラフ表示

 保存されたデータには、受信時刻やSIMのIDが自動的に付与され、SORACOMのユーザーコンソール内で、グラフ化して閲覧したり、APIを通じて取得したりできる。アップロードされたデータについては、40日間SORACOMプラットフォームに保存される。

 これにより、IoTデバイスとSORACOM Airがあれば、別途サーバやストレージを準備することなく、データの送信・保存・可視化までの一連の流れを手軽に実現できるようになるとしている。

 たとえば、新しいIoTデバイスを購入した際、SORACOM AirのSIMを挿入して、SORACOMのユーザーコンソールからSORACOM Harvestの利用設定を行い、IoTデバイスから指定のエンドポイントにデータを送信するだけで保存でき、実際にどのようなデータが送られているかを可視化できるようになる。データ送信プロトコルは、HTTP、TCP、UDPに対応している。

設定
SORACOM ユーザーコンソールから設定

 より本格的なデータ収集・分析をしたい場合には、SORACOM HarvestからデータをAPI取得し、転送する。もしくは、「Beam/Funnel/Canal」などのサービスを通じて、他のクラウドやストレージにデータを移行し、利用者自身でデータ分析基盤を構築することも可能。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]