NECは12月9日、金融機関向けパッケージ「預かり資産販売支援システム」を販売開始すると発表した。投資信託や保険、公共債、外貨など預かり資産の販売業務におけるコンプライアンス強化や事務効率化、提案力強化を支援する。
これは、紀陽情報システムの預かり資産販売業務に関するノウハウを生かして開発したもの。神戸信用金庫での採用が決定している。
コンプライアンス強化策として、顧客への提案前の段階で年齢、借入金などの顧客属性や取引履歴から提案可否を判定する機能を提供する。また、法制度の改正内容や業務、システムへの影響に関する情報を保守サービスとして提供する。
また、事務作業の効率化として、提案可否の確認から商品提案、決定までの一連の進捗状況に応じて適切な画面を表示する。さらに入力内容をもとに各種帳票を自動生成でき、手続きの漏れやミスによる後戻りをなくす。同社の金融機関向け営業支援システムと連携し、案件や日報の二重登録、承認が不要となる。
提案力の強化としては、運用意向、金融資産、職業など顧客の基本情報や、運用目的、投資経験、投資資産割合などのヒアリング内容を登録した「お客さまカード」をもとに、顧客の要望にあわせた推奨商品、販売可能商品を自動表示する。タブレットからの利用にも対応しており、営業担当者は訪問先でも効率的な提案活動ができる。
税別価格は1500万円から。システム構築サービス費は別途かかる。2017年4月から出荷予定。
預かり資産販売支援システムフローイメージ(NEC提供)