カスペルスキーはこのほど、日本国内で行ったセキュリティ意識に関するインターネット調査によると、インターネット利用者の約8割がデバイスのOSやソフトウェア、アプリケーションのアップデートを行わないとウイルス感染の可能性が高まることを「知らない」「詳しくわからない」と回答した。また、自分のデバイスに意図せずソフトウェアがインストールされようとする時に、「必ず気づくと思う」と回答した人は2割未満だった。
インターネット利用者の約8割がソフトウェアの必要性を詳しく理解していないと回答
この調査では、インターネット利用者の76%がOSやソフトウェア、アプリケーションのアップデートを行わないとウイルス感染の可能性が高まることを「知らない」「詳しくはわからない」と回答した。特に女性の間でその割合が高く、男性63%に対して女性は89%だった。また、セキュリティ製品のユーザーでは73%だったのに対し非ユーザーでは91%と、セキュリティ製品を使っている人といない人の間でリスクに対する意識に差があった。さらに、ソフトウェア・アップデートについて60%の人が「必要なことなのですぐに行っている」という回答した半面、「ネット通信速度やデバイスのパフォーマンスに影響するのでアップデートしたくない」という回答が30%に上った。
OSやソフト・アプリのアップデートをおこたることで、ウイルスに感染する可能性が高まることを知っていますか。 (n=623、単一回答、選択肢:「詳しく知っている」「聞いた事があるが、詳しくはわからない」「知らない」
意図しないインストールに「必ず気づくと思う」と回答した人は2割未満
本調査では、自分のデバイスに意図せずソフトウェアがインストールされようとする時に、「必ず気づくと思う」と回答した人は19%だった。その割合はスマートフォンやタブレットのユーザーの22%に対しPCユーザーでは17%と、やや低い結果だった。
カスペルスキーは、安全なものに見せかけてマルウェアをインストールさせるといった手口はよく使われると指摘。またマルウェアに限らずブラウザのツールバーや検索エンジンなど、いつの間にかインストールされるソフトウェアもあるとした。不要なソフトウェアは、システム処理に影響を及ぼすだけでなく、プライバシーの侵害やそれ以上に深刻な結果を招く可能性を持っていると説明、注意を呼び掛けている。