スマートセンサが光速レベルで環境汚染を探知
今後5年間で、クラウドにワイヤレスでつながっているIoTセンサのネットワークにより、天然ガスの採掘井戸の近くや倉庫施設の周り、輸送経路までの広大なガス、インフラの常時監視を実現し、これまで発見するのに数週間かかっていた漏れがわずか数分で見つかり、汚染や廃棄物、そして壊滅的な事態の可能性を低減できる。
IBMでは、Southwestern Energyのような天然ガス生産者と一緒に、インテリジェントなメタン・モニタリング・システムの開発や、ARPA-E(米国エネルギー高等研究計画局)Methane Observation Networks with Innovative Technology to Obtain Reductions(MONITOR:メタン削減のための革新技術によるメタン観測ネットワーク)の一部として、この問題に取り組んでいる。
IBMではシリコンフォトニクスという光によってデータを転送する先進的なテクノロジを中心に研究しており、光速での計算が可能になるという。このようなチップが地面やインフラ内、あるいは自動操縦のドローンのセンサのネットワークに組み込まれ、リアルタイムの風量データ、衛星データ、その他の歴史的な資料と組み合わせることで洞察が生成され、汚染源や汚染量を検知する複雑な環境モデルを構築することに活用されていくとしている。